プラスチック製品のかび抵抗性(かびの生えにくさ)を評価します。プラスチック製品のかび抵抗性を評価する定性試験として、「JIS Z 2911 かび抵抗性試験方法 10.プラスチック製品の試験」が規定されています。この試験方法は以下の3種に分けられます。
試験方法 | 寒天培地の種類 | 胞子懸濁液の種類 | 試験片の設置時期 |
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方法A | 無機塩寒天培地 | 湿潤剤添加無機塩溶液 | 胞子懸濁液接種時 |
方法B | グルコース添加無機塩寒天培地 | グルコース添加無機塩溶液 | 胞子懸濁液接種時 |
方法B' | グルコース添加無機塩寒天培地 | グルコース添加無機塩溶液 | 菌糸の発育後 |
かび発育状態 | 試料の評価 |
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0 | 肉眼および顕微鏡下でかびの発育は認められない。 |
1 | 肉眼ではかびの発育が認められないが、顕微鏡下では明らかに認められる。 |
2 | 肉眼でかびの発育が認められ、発育部分の面積は試料の全面積の25%未満。 |
3 | 肉眼でかびの発育が認められ、発育部分の面積は試料の全面積の25%以上〜50%未満。 |
4 | 菌糸はよく発育し、発育部分の面積は試料の全面積の50%以上。 |
5 | 菌糸の発育は激しく、試料全面を覆っている。 |