下記4種のかびのうち、使用状況に応じ2種類以上のかびを選択し試験します。
耐久性確認のため、品目別定められた洗濯処理後(3回,5回,10回)の試験も必要です。
・ポテトデキストロースアガーで十分に発育させた試験かびの胞子を採取した後、胞子数が1〜3×105個/mLとなるように試験胞子液を調製します(規定の1/20濃度サブローデキストロースブロス中に胞子を分散)。
・抗かび加工試料および綿標準布をバイアル瓶中に0.2gサンプリングし、オートクレープ滅菌した後、0.2mLの試験胞子液を接種します。
・試験胞子液接種直後と25℃、42時間培養後の試験片から、かび細胞中に含まれるアデノシン三リン酸(ATP)の抽出処理を行った後、発光測定法によりこれを定量します。
・次式から抗かび活性値(FS)を算出し、抗かび性を評価します。
FS=(Fb−Fa)−(Fc−Fo)
Fa:綿標準布接種直後のATP mol量の常用対数値
Fb:綿標準布42時間培養後のATP mol量の常用対数値
Fc:抗かび加工布42時間培養後のATP mol量の常用対数値
Fo:抗かび加工布接種直後のATP mol量の常用対数値
規格・基準 | 基準値 |
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繊技協SEK緑マーク基準 |
抗かび活性値 2.0以上(一般衣料品)または 3.0以上(インテリア製品等) (品目により異なる) |