ウエットワイパー類の除菌性能試験(日衛連)

概要

 一般社団法人日本衛生材料工業連合会(略称:日衛連)の認定試験機関として、ウエットワイパー類の除菌性能試験方法を実施しています。日衛連が制定した自主基準では、「除菌」とは、お客様が使用する際に「拭き取ることにより、対象とする硬質表面(手指などの身体部分を含まない)から増殖可能な細菌数(生菌数)を有効量減少させること」と定義されています。

 また除菌の対象硬質表面は、対物・対人用のウエットワイパー類が対象とするテーブル、ドアノブ、キッチン周りなどの比較的汚れの少ない身の回りの硬質表面です。

(下線部は日衛連「除菌を標榜するウエットワイパー類の自主基準」より引用)


試験対象品
  • ウエットワイパー
試験方法
  1. 試験担体(ステンレス板)の中央に、試験菌液(黄色ぶどう球菌または大腸菌)を接種して塗り広げ、見た目が乾燥するまで放置します。

  2. 1項の試験担体を装置のレール上に設置し、おもりに試験試料または対照試料(綿布)を装着させ、レール上に設置します。
     
  3. 試験試料または対照試料を装着したおもりを、レールに沿って試験担体の上を5往復させ、試験担体表面を拭き取り、5分間放置します。

  4. 5分間放置後、ストマッカー袋に入れ、不活性化剤を加えて菌を洗い出します。

  5. 混釈平板培養にて培養後、コロニー数から生菌数を求め、以下の式から除菌活性値を算出します。

    R=A-B
     R:除菌活性値
     A:対照試料で3回施行した結果の生菌数の常用対数値の平均値
     B:試験試料で3回施行した結果の生菌数の常用対数値の平均値
試験結果の見方
日衛連が制定した「除菌を標榜するウエットワイパー類の自主基準」による基準値は次の通りです。
試験菌種 除菌性能基準
黄色ぶどう球菌及び大腸菌 除菌活性値≧2