抗ウイルス性(SIAAシェーク法・抗ウイルス加工剤)

概要

 2023年7月1日より、一般社団法人抗菌製品技術協議会(SIAA)が運用しています抗ウイルス性試験に、次の2つの評価方法が追加されました。

  1. 抗ウイルス性評価方法(シェーク法)
  2. 抗ウイルス加工剤の抗ウイルス性評価方法

 ここでは、この2つの評価方法を説明します。


抗ウイルス性評価方法(シェーク法)
概要

 一般社団法人抗菌製品技術協議会のSIAAマークで対象となる抗ウイルス加工製品は、ISO 21702による非吸水性表面を持つ製品に限られていました。抗ウイルス性評価方法(シェーク法)が制定されることで、スポンジ製品などISO 21702で評価できない製品は評価することが可能となり、またSIAAマーク登録も併せて可能になります。


対象製品
  • スポンジ製品等
試験方法
  1. 容量60mLの滅菌コップに、表面積の合計が32±5cm2となるようにカットした抗ウイルス加工品の試験片、および無加工品の試験片を複数個入れます。
  2. 抗ウイルス加工品の試験片、および無加工品の試験片が入った滅菌コップに、所定の条件で調製したウイルス液を10mL添加します。
  3. 滅菌コップ中の試験片とウイルス液を25℃の振とう条件下で24時間接触させます。
    試験片とウイルス液が接触した状態
     
  4. 24時間後のウイルス感染価(PFU/滅菌コップ)をプラーク法にて測定し、次式により抗ウイルス活性値を算出します。

    A=B-C
     A:シェーク法による抗ウイルス活性値
     B:無加工品の24時間後のウイルス感染価の常用対数平均値
     C:抗ウイルス加工品のウイルス感染価の常用対数平均値


 

試験ウイルス

 次のいずれかまたは両方を用いることが出来ます

  • A型インフルエンザウイルス
  • ネコカリシウイルス
試験結果の見方

SIAAによる基準値

  • 抗ウイルス活性値:≧2.0


抗ウイルス性試験を実施する前に、SIAA「自主登録時の耐久性(耐水・耐光)試験区分(ガイドライン)」による 前処理 が必要となります。

抗ウイルス加工剤の抗ウイルス性試験法
概要

 抗ウイルス加工剤に関しては評価方法がありませんでしたが、今回制定された試験方法により、加工剤の評価が可能となります。またSIAAマーク登録も併せて可能になります。また、評価の対象となる抗ウイルス加工剤は、水溶性の薬剤等になります。


対象製品
  • 抗ウイルス加工剤
試験方法
  1. 抗ウイルス加工剤を滅菌精製水で溶解または希釈し、濃度800μg/mLの試験液を調製します。
  2. 滅菌容器に滅菌精製水(対照試料)および試験液を0.9mL分注します。
  3. 滅菌精製水および試験液の入った滅菌容器に、所定の条件で調製したウイルス液を0.1mL添加します。
  4. 滅菌容器を25℃で24時間静置します。
    試験中の抗ウイルス加工剤
     
  5. 24時間後のウイルス感染価(PFU/mL)をプラーク法にて測定し、次式により抗ウイルス活性値を算出します。

    D=E-F
     D:抗ウイルス加工剤の抗ウイルス活性値
     E:対照試料の24時間後のウイルス感染価の常用対数平均値
     F:試験液の24時間後のウイルス感染価の常用対数平均値


 

試験ウイルス

 次のいずれかまたは両方を用いることが出来ます

  • A型インフルエンザウイルス
  • ネコカリシウイルス
試験結果の見方

SIAAによる基準値

  • 抗ウイルス活性値:≧2.0