家庭洗濯等取扱方法で次の漂白の記号があります。
(酸素系漂白剤による漂白処理ができるが、塩素系漂白剤による漂白処理はできない。) |
この漂白記号が家庭洗濯等取扱方法として表示可能かどうかを、酸素系漂白剤堅ろう度で確認することが出来ます。
試験液の組成 | |
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合成洗剤 | 0.5g/L |
過炭酸ナトリウム | 8.2g/L |
漂白活性化剤 | 1.8g/L |
洗濯瓶 | 洗濯試験機 |
試験項目 | 試験結果 | |
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酸素系漂白剤堅ろう度 | 変退色 | 4-5級 |
試験方法: | JIS L 0889 |
一般的な目安値は次の通りです。
酸素系漂白剤は黄ばみや黒ずみの漂白作用があり、色物にも使うことができる長所があります。一方、綿製品で縞柄やプリント部分に含金染料※が使用されている場合は、染料に含まれる金属が触媒となり酸素系漂白剤から発生する過酸化物が多く発生し、綿素材を脆化させてしまうことがありますのでご注意しましょう。
※: | 金属錯塩染料のことで、銅、クロム、コバルトなどの金属と結合しています。染色性は酸性染料と似ておりナイロン、毛、絹などに用いられます。 |