「塩素処理水堅ろう度試験」とは、家庭洗濯の際に使う水道水に含まれる塩素や、プール水の消毒に用いられる塩素の作用による「色の変化の程度(変退色)」を評価する試験です。
家庭洗濯で綿Tシャツを繰り返し洗濯していたら色が褪せてしまったという経験はありませんか?
これは、綿の染色に用いられる反応染料や直接染料は塩素によって変色しやすい物があり、洗濯を繰り返すうちに染料と塩素が反応したからです。
水道水(洗濯すすぎ)やプール水には消毒に塩素剤が使用されています。塩素の影響を受けやすいセルロース系素材や、塩素に触れることの多い水着などを対象に塩素剤による影響を調べます。
試験瓶 | 洗濯試験機(運転中) |
試験項目 | 試験結果 | |
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塩素処理水堅ろう度 |
変退色 | 3-4級 |
一般的な目安値は、3-4級以上と言われています。
水洗い洗濯時における水道水中の残留塩素分で変色しやすい状況は
水道法施行規則第17条第3号によれば、水道水の遊離残留塩素は0.1mg/L(0.1ppm)以上保持にすることが定められています。自治体によって遊離残留塩素濃度は変わり、東京都では水質目標値0.1~0.4mg/L、大阪市では年平均で0.4mg/Lとのことです(東京都、大阪市のHPより(2024年6月時点))。
試験瓶 | 洗濯試験機(運転中) |
試験項目 | 試験結果 | |
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塩素処理水堅ろう度 |
変退色 | 4級 |
参考までにプールの遊離残留塩素濃度は、次のような基準が厚労省で定められています。