水堅ろう度はJIS L 0846に規定されており、生地や糸が水に濡れたことで発生する色の変化(変退色)や、その生地や糸と接触している物に対する色移り(汚染)を評価する試験です。
雨の日の外出時に、靴が濡れて靴下まで水が浸透してしまい、帰宅後に靴を脱いだら白い靴下に靴の内側生地の色が移ったのを経験したことはありませんか。水堅ろう度試験で事前に評価することができます。
1.試験片に添付白布2枚を縫い付けた複合試験片を作成します。
2.複合試験片を水に浸漬し完全に濡らした後、余分な水をガラス棒でしごき取ります。
3.複合試験片をプラスチック板の間に挟み、12.5kPaの荷重を掛けます。
4.37℃で4時間乾燥機に入れます。
5.処理後乾燥し、変退色及び汚染を判定します。
試験項目 | 試験結果 | |
---|---|---|
水堅ろう度 | 変退色 | 4-5級 |
汚染 | 3級 |
一般的な目安値は次の通りです。