窒素酸化物は、ものが燃える時に発生するガスの一種でNOx(ノックス)とも言われ、一酸化窒素(NO)と二酸化窒素(NO2)を指します。
このガスに繊維製品が長時間暴露され続けると、染料が化学反応を起こし変色することがあります。NOxガスの発生源として、室内では石油ストーブ等の暖房器具、ガスコンロ、湯沸かし器など、室外では自動車等の排気ガス、ボイラーなどが考えられます。
窒素酸化物堅ろう度では、NOxガスによって染料が変色しやすいかどうかを変退色グレースケールを用いて評価します。
反応染料を使用したセルロース系繊維、分散染料を使用したアセテート・ナイロンなどの変色は、NOxガスによって引き起こされる場合があります。変色部分はガスが入り込みやすい箇所で発生しやすく、通常、表側だけではなく裏側にも変色が生じます。
試験容器 |
試験項目 | 試験結果 | |
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窒素酸化物堅ろう度 |
変退色 | 3-4級 |
窒素酸化物堅ろう度は、窒素酸化物によって染料が変色しやすいかどうかを評価する試験ですが、実際生地に二酸化窒素が含まれているかどうかを調べる簡単な方法があります。
「ザルツマン試験」と呼ばれているものです。生地にザルツマン試薬をかけると、生地に含まれている二酸化窒素が試薬と反応し、赤やピンク色に呈色します。
ザルツマン試薬は、スルファニル酸4gを水300mlで溶解した溶液、N-1-ナフチルエチレンジアミン二塩酸塩0.2gを水100mlで溶解した溶液を混合し、混合液に酢酸40mlを入れ、水を加えて全部で800mlに調整すると完成です。
試験容器 |
試験項目 | 試験結果 | |
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窒素酸化物堅ろう度 |
変退色 | 3級 |
JIS(日本産業規格)に規定はありませんが、