「破裂強さ試験」とは、「編地の破裂に対する強さ」を評価するものです。
繊維製品は縫製工程や製品としての消費過程で、引張り、曲げ、圧縮、ねじりなどの種々の外力を受けます。そのため、これらの力に対するある程度の抵抗力が必要となります。この抵抗力を力学的に評価するのが物性試験です。その一つに「破裂強さ」があります。
着用の際に強い力が加わり、カーディガンなどの編地が破裂(パンク)してしまったことはありませんか?これは、編地の地組織の物理的な強さが弱く、加わった力の作用で編目が破裂してしまったからです。
試験には、破裂試験機を使用します。
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ゴム膜が試験片を突き破る強さが490kPa、破断時のゴム膜だけの強さが60kPaの場合、計算式は 490-60=430kPaとなります。
(kPaはキロパスカルと読み、圧力を表す単位です)
試験項目 | 試験結果 | 試験方法 |
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破裂強さ(kPa) | 430 |
JIS L 1096 A法(ミューレン形法) |