カケン法は、基布が経編組織でも対応する試験方法で、業界でよく利用されている試験です。
摩擦回数(回) | 等級 |
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100未満 | 1 |
100 | 2 |
200 | 3 |
300 | 3-4 |
400 | 4 |
600 | 4-5 |
800 | 5 |
800以上 | 5以上 |
試験項目 | 試験結果 |
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パイル保持性 | 4級(400回) |
一般的にコーデュロイ(コール天)や別珍では、3-4級(300回)以上、
ニットベロアでは、2級(200回)以上が目安値とされています。
コーデュロイ(コール天)は、綿ビロード織でたて畝(うね)が特徴。
別珍は、綿ビロード織でよこパイルが特徴。
ベルベット(ビロード)は、本来絹のパイル糸を使った絹織物を言いますが、レーヨンやアセテートを使うこともあります。
ベロアは、ニットベロアとも言うことが多く一般的に編地のパイル生地を示します。
パイル保持率(%)=(試験片の残存パイル質量(g)/ブランクのパイル質量(g))×100
試験項目 | 試験結果 |
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パイル保持率(%) | 75.3 |
表面に毛羽がある有毛生地は、次のようなものがあります。
有毛生地の名称 | 説明 |
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パイル |
基布にパイル糸が挿入されているもの (パイル糸は生地の組織として構成されている) |
植毛 (フロッキー又はフロッキーパイル) |
基布に短い繊維を接着したもの |
モール(モール糸) | 芯糸と押え糸を撚る際に花糸を巻き付けた糸 |
起毛 | 針布などで生地表面から繊維を掻き出したもの |