サステナブルとは「持続可能」を表す言葉で、2015年の「SDGs(持続可能な開発目標)」の採択や2016年の気候変動抑制に関する国際的な協定「パリ協定」の発効等を受けて、社会課題への関心や認識が高まるなか、企業においては、社会の持続可能性に配慮した経営が求められるようになっています。
近年では、SBT※1の設定、TCFD※2に基づく開示義務等で組織単位のGHG※3排出量算定が求められるようになってきました。また、外国人技能実習生の社会問題など、人権デューデリジェンスやCSRも今まで以上に強く認識する必要があります。
一方で、他社に先駆けてこれらの問題に取り組み、積極的に開示していくことでビジネスチャンスにつながるようにもなってきました。また、製品単位のCO2排出量を開示することで消費者やサプライヤーが優先的に選択するようにもなってきています。
しかし、各社で担当者が少なく、また他業務との兼務でなかなか自社での対応が難しく「何から始めればいいかわからない」との声も寄せられております。
これらの声に対応し、当センターでもお客様の持続可能なものづくりのサポートを行うべく、製品単位や組織単位のGHG排出量算定やコンサルティング、CSR監査、化学物質管理のサポートなど様々な事業へと対応の幅を広げてきました。
貴社でのお困りごとがありましたら、是非一度お声がけください。
※1:SBT
Science Based Target(科学的根拠に基づいた目標)のことで、企業に対して5~15年でGHG排出の削減目標を定めることを求めています。
※2:TCFD
Task Force on Climate-related Financial Disclosures(気候関連財務情報開示タスクフォース)のことで、企業に対して気候変動への取り組み(ガバナンス、戦略、リスクマネジメント、指標と目標)を開示することを推奨しています。
※3:GHG
Greenhouse Gas(温室効果ガス)のことです。
ライフサイクルアセスメント(LCA)は、製品やサービスの原材料の採取から製造・輸送、使用及び廃棄 に至るライフサイクル(ゆりかごから墓場まで)における投入資源・エネルギー、排出物およびそれらによる地球や、生態系への潜在的環境影響を定量的に評価する方法です。
LCA は、地球温暖化に関わる GHG排出量だけではなく、酸性化、資源消費など様々な環境影響について評価することが可能です。
当センターでは、SuMPO*認定LCAエキスパート7名を要しております(2024年3月現在)。このエキスパートが中心となり、LCAに関する基礎セミナーやLCAの算定代行、また自社算定支援などを実施しています。
お客様のご状況に応じてご提案させていただきますので、まずはご相談ください。
これまでのLCA関連実績
当センターでは、繊維業界に限らず幅広い業界へLCA算定やコンサルティングなどを行ってきました。また、中間財から最終製品まで広範囲の製品にも対応可能です。
繊維 | 自動車 | 建築・建材 | 機械製造 | 物流 | ||||
糸 | ポロシャツ | ユニフォーム | Tシャツ | 靴 | ||||
本支援では、企業様に向けてISO14040/14044として国際規格化されているLCA(ライフサイクルアセスメント)手法について、LCA実施支援ソフトウェア「 MiLCA (みるか)」のパソコンによる操作、実務演習を実施することで、LCA の理解と実践技術の習得を行います。
研修について
企業様毎の個別開催となります。
後日、お見積もり等詳細ご連絡させて頂きます。また、研修日時についてはご希望日をご連絡下さい。 日程調整等の関係上、開催ご希望日の1ヵ月前にはご連絡をお願いいたします。なお、ご要望に応じて「MiLCA」活用の継続的なコンサルティングなども対応可能です。
【ご注意】
本研修の受講には別途LCA算定ソフトウェア「MiLCA」がインストールされたパソコンが必要となります。「MiLCA」のライセンスを保有されていない場合は、受講時に限り使用できるライセンスを貸与致しますので、研修申し込みの際に別途ご連絡下さい。
LCA実施支援ソフトウェア「MiLCA」とは?
株式会社LCAエキスパートセンターが開発しているLCAソフトウェアです。LCI(ライフサイクルインベントリ)データベースにIDEAを搭載し、企業独自のデータベース構築、直感的な操作によるケーススタディの実施、気候変動や国内外で注目が高まりつつある複数領域への環境影響を、ライフサイクル全体を通じて算定することができます。
LCA算定ソフトウェア「MiLCA」の詳細については こちら
組織単位のGHG排出量とは、事業者自らによる温室効果ガス(GHG)の直接排出に加え、事業者の活動に関連する他社の温室効果ガスを含めた事業活動に関係するあらゆる排出を合計した排出量のことを指します。近年では、SBTiの目標設定、TCFDに基づく開示義務等で求められています。しかし、初めてGHG排出量の算定に取り組まれる方にとって、自社内でのデータ収集やデータの振り分け、算定項目の選出等、算定は非常に高いハードルとなっています。
これまでの組織単位GHG排出量算定実績
当センターでは、繊維業界に限らず幅広い業界へGHG排出量算定コンサルティングを行ってきました。
繊維 | 小売 | 商社 | ||
CSR(Corporate Social Responsibility)とは、「企業の社会的責任」を意味し、企業が利益至上主義に傾倒せず、社会全体に対する説明責任を果たすことで、企業価値の向上を目指す考え方のことです。
CSR監査とは、サプライチェーン上の取引先や委託先がCSRに則った行動を取っているか第三者的な立場でチェックする重要なプロセスであり、企業活動による負の影響を特定、評価し、継続的に負の影響の停止、防止、軽減していくことで、持続可能なビジネス環境を確立することを目的としています。
CSRの情報は投資先の選定や取引先の選定、就職企業の選定などに利用され、CSRが果たされていない企業は投資家・株主からの厳しい評価や消費者の購買ボイコットやバッシングに繋がる可能性もあり、企業による不祥事に対するリスクマネジメントの一つとして重要です。
当センターでは、取引行動規範や監査基準の策定支援から監査、監査後の改善サポートまで対応しています。また、現地監査員と連携することで、海外での監査も対応可能です。
これまでのCSR監査実績
当センターでは、繊維業界に限らず幅広い業界へのCSR監査を行ってきました。また、近年のCSR監査要望の高まりから監査員の拡充も行っております。
繊維 | 小売 | 商社 | 協同組合 | レジャー | ||||
当センターはZDHCに加盟し、日本の繊維・皮革産業における有害物質排出ゼロを推進しています。
ZDHCは有害物質排出をゼロにするために活動している非営利団体です。
ZDHC認定トレーニングプロバイダーによる専門研修など専門知識を持った職員がサプライヤーの化学物質管理の向上と持続可能な化学品管理の実現をサポートします。
化学物質管理の詳細については こちら から
当センターで実施しているサステナビリティに関連する試験を紹介します。
当センターはサステナブルな社会実現に向けて、皆様のサステナビリティへの取り組みをさまざまな角度から支援するため、展示会では各種サービスをご紹介しております。
こちらでは過去の出展情報をご紹介いたします。是非ご覧ください。
◎「ライフサイクルアセスメント(LCA)算定・支援」
◎「LCA実施支援ソフトウェア「MiLCA」導入支援」
◎「組織単位のGHG排出量(Scope1,2,3)の算定・支援」
サステナビリティ経営推進部 サステナビリティ戦略推進室
TEL:
03-6736-5406
MAIL:
sustainable-ml@kaken.or.jp
◎「CSR監査」
東京事業所 サステナビリティ推進室 サステナビリティ推進グループ
TEL:
048-258-3277
MAIL:
sustainable-ml@kaken.or.jp
◎「化学物質管理」
サステナビリティ経営推進部 グローバルテクニカルサポート室
TEL:
03-6736-5408
MAIL:
techsupport@kaken.or.jp
◎サステナビリティ関連試験
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