エコプロ2023出展レポート

2023.12.14
業務

     当センターは、2023年12月6日(水)~8(金)の3日間、東京ビッグサイトで開催された「エコプロ2023」(環境問題とSDGsに向き合い持続可能な社会へ)に出展しました。

     2つのブースを設け、 日本化学繊維協会 と共同出展ブース、および単独出展ブースとしました。展示会の総来場者数は約6.7万人となり、当センター・日本化学繊維協会のブースにおいても、小学生から大人まで多くのお客さまにお越しいただきました。
     

    日本化学繊維協会との共同出展ブース

    「サステナブルな社会に貢献する化学せんい」をメインテーマを掲げ次の4つのゾーンに分け、持続可能な社会の実現に貢献する製品・技術・コンセプト・活動を幅広く展示しました。

    1. 限りある資源をムダなく利用する(リサイクル繊維・植物由来繊維)
    2. 快適な暮らしをささえる(水処理・空気浄化)
    3. 豊かな地球環境を守る(海洋汚染対策・VOC回収)
    4. SDGsに貢献する化学せんいを評価(当センターのコーナー)
       


     出展品などを紹介をさせていただきます。

    1. せんいを調べる

       コットンリンターから製造したキュプラ繊維、パルプ原料(持続可能な森から伐採)から製造したトリアセテート繊維の判別を、顕微鏡を用いて調べていることを体験してもらいました。

       

    2. せんいくずを調べる

       マイクロプラスチックによる海洋汚染は、洗濯時に流出する合成繊維くずも一因とされています。そのため、洗濯時に発生する繊維くずの量を測定する方法を紹介しました。

       

    3. 落ちやすさを調べる

       汚れが付着しても、洗濯すれば簡単に落とせる「高耐久防汚素材」を用い、ミニ実演コーナーを設けました。防汚加工布と未加工布に油汚れを滴下し、洗濯機に見立てた洗濯液入りビーカー内でそれぞれの布を撹拌し、加工布の汚れだけが落ちたところを見せました。汚れが落ちやすいことは、洗濯で使用する水や洗剤量の削減が可能となります。

       

    4. 化学せんいおもしろ実験教室

       日本化学繊維協会とのコラボイベントとして、3日間を通して「化学せんいおもしろ実験教室」を1日6回(計18回)開催しました。すべての回で小中学生をはじめ、大人の方々まで多くの方に参加していただき、大盛況の実験教室となりました。

       

カケン単独出展ブース

 サプライチェーン全体の排出量の可視化が求められている中、当センターではLCA(ライフサイクルアセスメント)の算定サービスを展示しました。



 出展品などを紹介をさせていただきます。

  1. LCAの算定およびMiLCAによる実務研修サービス

    • 製品のライフサイクル(原材料の採取~使用及び廃棄)における投入資源・エネルギー、排出物などが、地球や生態系へおける潜在的環境影響を定量的に評価できることを紹介しました。
    • 一般社団法人サステナブル経営推進機構(略称:SuMPO)が開発したLCA実施支援ソフトウェア「MILCA(ミルカ)」によって、実務研修ができることを紹介しました。
     

  2. セミナー

     SuMPOを中心としたSX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)ゾーンにて、以下の講演内容でセミナーを開催し、多数のお客さまにお越しいただきました。
    • LCA支援業務とMiLCA実務研修について
    • 繊維業界を取り巻く世界の流れ/ 今後始まる環境情報発信を戦略的に進めるためには
      (SuMPOとの共同セミナー)
     
 SDGsに貢献するさまざまな機能をもつ化学繊維が開発され、その機能や製品のライフサイクルにおける潜在的な環境影響を評価する検査機関として、持続可能な社会に貢献していきたいと考えています。
お問い合わせはこちら
本部 業務部
TEL 03-6736-5404