透湿性試験

概要

 水蒸気の通しやすさを評価する試験です。ここでは、「JIS L 1099 繊維製品の透湿度試験方法」のうち、二つの方法をご紹介します。


目的

 透湿性素材使用の衣服を着用することで、湿気がこもりにくく蒸れを軽減することができます。防水性(耐水性)機能と組み合わせることで、水蒸気は通すが雨滴は通さない「透湿防水性」となります。


試験対象品
  • レインウェア
  • スキーウェア
A-1法(塩化カルシウム法)
試験方法
  1. 規定のカップに塩化カルシウム(吸湿材)を入れ、3mmの区間をあけて試験片で密封します。
  2. 40℃,90%RH下で1時間放置します。
  3. 試料を通過して塩化カルシウムが吸湿した水蒸気量を測定します。
透湿性試験A-1法測定モデル図
試験結果例
試験項目 試験方法 試験結果
透湿度(g/㎡・h) JIS L 1099 A-1法 139
試験結果の見方
数値が大きいほど、透湿性が高いと評価できます。
B-1法(酢酸カリウム法)
試験方法
  1. 30℃の恒温装置中に23℃の水が入った水槽を置きます。
  2. 試料裏面が水槽内の水に浸るよう取り付け固定します。
  3. 酢酸カリウム飽和溶液(吸湿材)の入ったカップを測定用補助フィルムで密閉します。
  4. 3の補助フィルム面が試料に接触するよう、倒立させて設置します。
  5. 15分放置します。
  6. 試料を通過して酢酸カリウム飽和溶液が吸湿した水蒸気量を測定します。
透湿性試験B-1法測定モデル図
試験結果例
試験項目 試験方法 試験結果
透湿度(g/㎡・h) JIS L 1099 B-1法 428
試験結果の見方
数値が大きいほど、透湿性が高いと評価できます。