吸放湿性とは、空気中の水蒸気を収着したり、放出したりする特性のことです。例えば、吸放湿性が優れている生地では、衣服内の湿度をコントロールできるため、快適に過ごすことができます。
当センターが開発した試験装置CTC+は、Custom Test Chamber Plusの略で、幅広い温度・湿度の領域環境を安定的で高精度に測定できる装置です。このため、私たちの生活環境に即した試験条件に設定した温湿度環境下で、水分含有量を経時測定することが可能です。
(特許:第5944612号)
32℃で40%RHと90%RHの短期間における、吸放湿特性と繰り返し応答性が得られます。
吸湿量・放湿量ともに大きい数値の方が、着用時における吸放湿特性に優れているといえます。
不織布の透湿性能を評価するため、60℃で10%RH、40%RH、70%RHで比較しました。
不織布の透湿性能は、10%RH時に比べて、40%RH時は約5倍、70%RH時は約10倍になっていることが確認できます。