獣毛鑑別試験(JIS L 1030-3-1/ ISO 20418-2)

概要

獣毛(動物繊維)の精度の高い鑑別試験方法の紹介です。

MALDI-TOF MS法(マトリックス支援レーザー脱離イオン化-飛行時間質量分析法)を用いて、獣毛繊維のタンパク質を調べ、その種類を高い精度で同定することが可能です。


目的

獣毛(動物繊維)の素材鑑別の公定法として、JIS L 1030-1による顕微鏡試験がありますが、繊維の外観を目視によって確認するため、類似している獣毛では判別が困難な場合もあります。例えば、羊毛(ウシ科ヒツジ属)、カシミヤ(ウシ科ヤギ属)またはヤク(ウシ科ウシ属)などがあります。

従来、外観観察では明確に特定することが出来なかった獣毛種を、MALDI-TOF MS法を用いることで動物のタンパク質から獣毛の種類を特定することができます。

これによって、獣毛繊維だけでなく毛皮も鑑別可能になります。


JIS L 1030-3-1/ ISO 20418-2
概要

試験の手順は以下の通りです。

 

MALDI-TOF MS法で獣毛鑑別が可能な動物種は以下の通りです。

  • 羊毛
  • カシミヤ
  • モヘヤ
  • キャメル(外観観察併用)
  • アルパカ(外観観察併用)
  • ヤク
  • アンゴラ
  • タヌキ
  • アライグマ
  • フォックス
  • ミンク
  • フェレット
  • セーブル
  • テン
  • 【参考】人毛
補足

【注意】

  • MALDI-TOF MS法による獣毛鑑別試験および、獣毛混用率試験(JIS L 1030-2-6・顕微鏡法)を併用することで、獣毛混用率を算出することも可能です。
  • MALDI-TOF MS法を試験実施に当たり、事前に獣毛種の情報が必要となります。
  • 獣毛種が全く不明の場合は、試験をお受けすることができません。


 

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