お手数ですがご依頼前にこちらのフローチャートより、素材の種類や大きさをご確認下さい。
(画像をクリックすると拡大されます。)
一般的な大人用サイズのマスク(広げて15cm角以上)で、7枚必要です。生地でご用意いただく場合は、マスク1枚を15cm角生地と読み替えて下さい。立体形状のマスク製品、サイズが小さい製品には対応しかねますのでご了承願います。
クリーンな環境に維持された試験チャンバー中に、試験粒子を連続安定供給し一定流量で吸引しながら、試験片であるフィルター材の前後(上流側、下流側)の粒子数を計測し、捕集効率を測定します。
PFE(%) =( 1−下流側粒子数/上流側粒子数)×100
試験装置
試験項目 | 試験結果 | |
---|---|---|
微小粒子捕集効率 PFE(%) |
1 | 99.3 |
2 | 99.7 | |
3 | 99.7 | |
4 | 99.6 | |
5 | 99.8 | |
平均値 | 99.6 |
ASTMインターナショナル(旧:米国材料試験協会)規格 ASTM F 2100 には医療用マスクに使用する材料の性能規格にPFEの基準があります。当センターでは、下表に示した全ての試験が実施可能です。
数値が大きいほど、微小粒子を捕集(ろ過)できる性能が高いと言えます。
試験方法(ASTM F 2100-19) |
性能区分 | ||
---|---|---|---|
レベル1 | レベル2 | レベル3 | |
バクテリア飛まつ捕集効率(BFE%)ASTM F2101 | ≧ 95 | ≧ 98 | ≧ 98 |
圧力損失(mmH2O/cm2)EN14683 | < 5.0 | < 6.0 | < 6.0 |
微小粒子捕集効率(PFE%@0.1μm)ASTM F2299 | ≧ 95 | ≧ 98 | ≧ 98 |
人工血液バリア性(mmHg)ASTM F1862( ≒ ISO 22609) | 80 | 120 | 160 |
可燃性 16 CFR Part 1610 | クラス1 | クラス1 | クラス1 |
ASTM F 2100-19 TABLE 1より(表は当センター作成)
日本では、JIS T 9001「医療用及び一般用マスクの性能要件及び試験方法」が2021年6月に制定されPFEの基準があります。当センターでは、下表に示した全ての試験が実施可能です。
項目 | 品質基準 | ||
---|---|---|---|
クラスⅠ | クラスⅡ | クラスⅢ | |
微小粒子捕集効率(PFE) (%) | ≧95 | ≧98 | ≧98 |
バクテリア飛まつ捕集効率(BFE) (%) | ≧95 | ≧98 | ≧98 |
ウイルス飛まつ捕集効率(VFE) (%) | ≧95 | ≧98 | ≧98 |
圧力損失 (Pa/cm2) | <60 | <60 | <60 |
人工血液バリア性 (kPa) | 10.6 | 16.0 | 21.3 |
可燃性 | 区分1 | 区分1 | 区分1 |
遊離ホルムアルデヒド (μg/g) | ≦75 | ||
特定アゾ色素 (μg/g) a) | ≦30 b) | ||
蛍光 c) | 著しい蛍光を認めず | ||
注a) 着色又は染色された製品についてだけ試験を適用する 注b) 生成された特定芳香族アミン24種それぞれが30μg/g以下でなければならない。 注c) マスクの呼吸に係る本体部(耳掛けゴムなどの付属品を除く。)だけに適用する。 |
JIS T 9001:2021 表1より(表は当センター作成)
【JIS T 9001 一般用マスクの品質基準】項目 | 品質基準 | |
---|---|---|
微小粒子捕集効率(PFE) (%) | ≧95 |
製品にて機能を標ぼうする項目について、実施する。 |
バクテリア飛まつ捕集効率(BFE) (%) | ≧95 | |
ウイルス飛まつ捕集効率(VFE) (%) | ≧95 | |
花粉粒子捕集効率 (%) | ≧95 | |
圧力損失 (Pa/cm2) | <60 | |
遊離ホルムアルデヒド (μg/g) | ≦75 | |
特定アゾ色素 (μg/g) a) | ≦30 b) | |
蛍光 c) | 著しい蛍光を認めず | |
注a) 着色又は染色された製品についてだけ試験を適用する 注b) 生成された特定芳香族アミン24種それぞれが30μg/g以下でなければならない。 注c) マスクの呼吸に係る本体部(耳掛けゴムなどの付属品を除く。)だけに適用する。 |
JIS T 9001:2021 表2より(表は当センター作成)
【JIS T 9001 一般用マスクの洗濯後の品質基準】
洗濯再利用を標ぼうする一般用マスクにおいては、原品(洗濯前)での性能に加えて、表示された洗濯方法・洗濯回数後の捕集効率試験及び圧力損失試験について基準を満たす必要があります。
項目 | 品質基準 | |
---|---|---|
微小粒子捕集効率(PFE) (%) | ≧95 |
製品にて機能を標ぼうする項目について、実施する。 |
バクテリア飛まつ捕集効率(BFE) (%) | ≧95 | |
ウイルス飛まつ捕集効率(VFE) (%) | ≧95 | |
花粉粒子捕集効率 (%) | ≧95 | |
圧力損失 (Pa/cm2) | <60 |
JIS T 9001:2021 表3より(表は当センター作成)