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防護服材料の耐透過性(JIS T 8030)
概要
防護服材料の化学物質に対する耐透過性(化学物質が透過する時間を測定など)を評価します。製品・材料規格である、JIS T 8115(化学防護服)、JIS T 8116(化学防護手袋)、JIS T 8117(化学防護長靴)で要求されている試験の1つです。
試験対象品
化学防護服材料
化学防護手袋材料
化学防護長靴材料
試験方法
A法
A法
概要
A法は、防護材料に対して液体化学物質が連続的接触を想定された試験です。
試験方法
試験片を透過テストセルに取り付けます。
液体化学物質を透過テストセルに満たし、試験を開始します。
「透過速度に基づく破過時間」を求めます。
捕集媒体中の液体化学物質に対して、透過速度が破過基準(通常毎分0.1µg/cm
2
または毎分1.0µg/cm
2
が用いられます)に最初に達した時間の直前の測定時間を結果とします。
補足
用語の説明
破過時間
化学物質が破過基準に最初に達するまでの時間
破過基準
標準破過点検出時間を決定するための基準(透過速度または累積透過質量)
標準破過点検出時間
透過速度または累積透過質量が、破過基準に達するまでの時間
透過速度
単位時間および単位暴露表面積当たりの防護材料を透過する化学物質の量
推奨試験化学物質
JIS T 8030 附属書Aで規定されている化学物質です。当センターでは、次の化学物質が対応可能です。
アセトン
アセトニトリル
ジクロロメタン
ジエチルアミン
酢酸エチル
n-ヘキサン
メタノール
テトルエントラヒドラフラン
トルエン
関連項目
化学防護に関する規定
防護服材料の加圧下における耐液体浸透性
防護服材料の耐浸透性
防護服の人工血液バリア性とウイルスバリア性