ASTM F3502-25(バリアフェイスカバーの標準仕様:Standard Specification for Barrier Face Coverings)は、医療用フェイスマスクなどのバリア性のあるフェイスカバーの評価方法です。
医療用フェイスマスクは、 ASTM F2100-25(医療用フェイスマスクに使用される材料の性能に関する標準仕様:Standard Specification for Performance of Materials Used in Medical Face Masks )によって、使用される材料の分類、性能要件および試験方法が規定されています。
この性能要件には、バクテリア飛まつ捕集効率や圧力損失などがあり、その中の一つに「サブミクロン粒子捕集効率:sub-micron particulate filtration efficiency」があります。サブミクロン粒子捕集効率の評価方法として、ASTM F3502-25で実施することになっています。
NaCl(塩化ナトリウム)粒子を用いて、医療用フェイスマスクなどの不織布フィルタがどの程度捕集可能かを測定する試験となります。
主な目的は、着用者の口や鼻から発生するエアロゾルの制御と、フィルタ外から吸引する微粒子量を減少させることになります。
平均直径0.075±0.002μmのNaCl(塩化ナトリウム)粒子を用いてエアロゾル化し、フィルタを通過する前後の粒子数を測定し、捕集効率を算出します。

| 試験項目 | 試験結果 | |
|---|---|---|
|
サブミクロン粒子捕集効率 (%) |
1 | 86.3 |
| 2 | 85.4 | |
| 3 | 87.2 | |
| 4 | 85.9 | |
| 5 | 88.1 | |
| 6 | 86.3 | |
| 7 | 86.5 | |
| 8 | 87.1 | |
| 9 | 85.6 | |
| 10 | 86.0 | |
試験方法:ASTM F3502-25
ASTMインターナショナル(旧:米国材料試験協会)規格 ASTM F 2100-25 には医療用フェイスマスクに使用する材料の性能要件にサブミクロン粒子捕集効率の基準があります。当センターでは、下表に示した全ての試験が実施可能です。
数値が大きいほど、サブミクロン粒子を捕集(ろ過)できる性能が高いと言えます。
| 性能要件および試験方法(ASTM F 2100-25) | 性能区分 | ||
|---|---|---|---|
| レベル1 | レベル2 | レベル3 | |
| バクテリア飛まつ捕集効率(%) ASTM F2101 | ≧ 95 | ≧ 98 | ≧ 98 |
| 圧力損失(mmH2O) EN14683 | < 24.5 | < 29.4 | < 29.4 |
| サブミクロン粒子捕集効率(%) ASTM F3502 | ≧ 80 | ≧ 85 | ≧ 85 |
| 人工血液バリア性(mmHg) ASTM F1862( ≒ ISO 22609) | 80 | 120 | 160 |
| 可燃性 16 CFR Part 1610 | クラス1 | クラス1 | クラス1 |
ASTM F 2100-25 TABLE 1より(表は当センター作成)