靴/ 表底のはく離強度試験(カケン法)

概要

 靴の表底(地面に接する部分)と甲材(足の甲を包む部分)とのはく離のしにくさを調べる試験です。


目的

 表底や甲材には着用の繰り返しなどで力が加わりますが、容易にはく離してしまう場合、靴としての機能に支障をきたします。はく離に対する強度を確認することで、製品事故を未然に防ぐことができます。


試験対象品
  • セメント式靴
試験方法
カケン法
試験方法
  1. 予めつま先先端をはく離させておき、はく離させた甲部分および底部分をそれぞれ治具でつかみます。
  2. 100mm/minの速度で引っ張り、つま先から2cmごとの強度を測定して平均値と最低値を求めます。

表底の剥離強度試験
試験結果例
試験項目 試験結果
表底のはく離強度 平均値 122N
最低値 110N

試験方法:カケン法

試験結果の見方

 数値が大きいほど、表底の接着力が強いことを示します。平均値が強くても局部的に弱い箇所があっては実使用に支障が出るため、最低値も評価します。

 

【当センター基準値】

  1. 紳士靴
    • 平均値:120N以上
    • 最低値:80N以上
  2. 婦人靴・子供靴
    • 平均値:80N以上
    • 最低値:50N以上

 注)左右両足とも適合すること