材料の突刺及び動的引裂に対する抵抗性試験

概要

 作業着やユニフォームは、様々なリスクから作業者の身体を防護する役割を果たしています。 防護対象として想定されるリスクには、機械的作用、炎や熱、バイオハザード、ケミカルハザードなど、様々なものがありますが、一般的な工場等の施設で利用される作業着・ユニフォーム類では、機械的作用に対する防護性が重要です。例えば、引張強さ、引裂強さ、摩耗強さ、切創抵抗などが注視される性能です。


目的

 突刺及び動的引裂に対する抵抗性試験は、くぎなどの突起物や障害物などに引っ掛かり,穴が開いたり破れたりすることを想定し、かぎ裂や引裂により着用者の身体に危険が及ぶのを防護することを目的とした防護服などの材料の強度を評価する試験です。主に織物、編物コーティング、メンブレン、ラミネート、皮革などの突刺(突き刺し)及び動的引裂(引き裂き)に対する材料の強度を評価します。


試験対象品
  • 作業着
  • ユニフォーム
JIS T 8050(ISO 13995)
試験方法

 試験装置に取り付けた試験片に対し、試験刃が付いた錘を垂直落下させ,試験片を引き裂きます。 試験片が引裂かれた距離( 引裂長さ )を測定します。この「 引裂長さ 」をもとに、材料のレベル分けをすることが可能です。