【欧州】EN14682:2014 子供服のコード紐・引き紐安全規格のテクニカル レポート PD CEN/TR 17376:2019 が発行されました

2019.09.17
法律

     このテクニカルレポートは、欧州で販売する子供服の仕様に適用される EN14682:2014 の安全基準とその解釈を明確にするために発行されました。内容はQ&A形式で、衣料業界や市場監視機関から頻繁に寄せられる質問に対する回答となっています。小売店では広告やウェブサイト、店頭において、販売する衣類の着用例を消費者へ提案しますが、着崩すなどして「ファッション」を表現しようとした場合、製品そのものはEN14682に適合しているにもかかわらず、誤った着用例を提案していることがあります。欧州で子供服を販売する小売店は、そのようなディスプレイの場においてもEN14682:2014 および欧州一般製品安全指令(GPSD 2001/95/EC)を遵守することが求められています。商品を適切に提案することにより、消費者や市場監視機関からの誤解を避けることもできます。

     

    内容の一例

    Q.切りっぱなしの端(ほつれた裾)は、装飾的コード紐の一種であるフリンジとみなされますか?
    A.ほつれが進行しないようにしっかりと始末することを条件に、長さが2cm以内であれば許容されます。

    Q.フードに、動物の耳や触角のような装飾的コード紐を使用しても良いですか?
    A.それらは装飾的コード紐ではなく、衣類のデザインの一部に使用された小さな生地片と考えます。デザイン毎に、Annex E に従って、リスクアセスメントを行って下さい。
    小さな生地片が以下の条件に該当する場合は、引っ掛かりのリスクはないものとして許容されます。
     a)7.5cmを超えて突き出ていないこと、且つ
     b)結べないこと、且つ
     c)付加的に装飾が付いていないこと、且つ
     d)形状と付け位置により、互いに結ぶことができないこと

     現在欧州では EN14682:2014の改定検討が開始されており、このテクニカルレポートの内容のいくつかは、改定後のEN14682に反映される予定です。

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