販売前のブラウスに赤茶色のシミが付いていた場合、シミ部分を蛍光X線分析装置にかけシミ部分にどのような金属元素が含有されているかを確認します。Fe(鉄)が検出された場合では、赤茶色の物質は錆である可能性が高くなります。次にその鉄分がどの段階で付着したかを推測し、次の発生を防ぐため対策案を提案いたします。
水や薬品で洗浄を行い、汚れが水溶性であるか油溶性であるか等の確認を行います。水で汚れが取れた場合は水溶性、ジエチルエーテル等の有機溶剤で汚れが取れた場合は油溶性であることが分かります。次にその汚れが製造工程中などで付着する可能性がある物質を推測します。例えばカットソーに黄色い汚れが付着しており、油溶性であれば酸化したミシン油などが推定できます。