自動車内装材料の燃焼性試験(FMVSS 302・道路運送車両法・JIS D 1201)

概要

自動車内装材の燃焼性試験は、主に次のような評価方法があります。

  • 米国連邦規則集49CFR571.302で規制されている連邦自動車安全基準FMVSS 302(Federal Motor Vehicle Safety Standards No. 302)
  • 「道路運送車両法(昭和二十六年 法律第百八十五号)」の「道路運送車両の保安基準」における「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示 第26条2項の別添27(内装材料の難燃性の技術基準)」
  • JIS D 1201(自動車、及び農林用のトラクタ・機械装置-内装材料の燃焼性試験)
 

それぞれの評価方法は若干異なりますが、基本的に水平状態にした内装材料の端に接炎し、その後の燃え広がる速度を測定します。

 

水平型燃焼試験機


目的
マッチやタバコなどが原因で自動車内装材料が燃え広がり、車両火災が発生することによる死亡者、負傷者の減少や財産損失を防ぐことを目的とする評価試験です。
試験対象品
  • シートクッション
  • シートバック
  • シートベルト
  • 天井内張り
  • コンバーチブル トップ
  • アームレスト
  • トリムパネル
  • 収納棚
  • ヘッ ドレスト
  • カバー類
  • 衝突時展開部品など
FMVSS 302
試験方法
  1. 試験片は、幅102mm、長さ356mm、厚さ13mm以内、または入手可能な最大の大きさとします。
  2. 試験片を21℃、50%RH環境下で24時間調湿します。
  3. 自動車室内側が下側になるよう試験片を、U字フレームに装着します。
    試験片の先端が過熱で曲がったり、不規則な燃焼を起こす試験片やU字フレームで保持できない試験片は、耐熱性ワイヤーの張ったU字フレームを使用することができます。

    ワイヤー付きU字フレーム(下)
     

  4. バーナーの炎の高さを38㎜にし、試験片の下19㎜にバーナーの中心が来るよう15秒接炎します。


     

  5. 炎が試験片端から38mmの位置(測定開始線)に達したところから時間計測を開始します。また、試験片がクランプされた端から38mmの位置(測定終了線)に達したところで時間計測終了します(実質254mm間を時間計測します)。


     

  6. 以下の式から燃焼速度を算出します。
    B=60×(D/T)

    B:燃焼速度(mm/分)
    D:炎が進んだ距離(mm)
    T:炎がDmm進むのにかかった時間(秒)
試験結果の見方

基準は、以下のいずれかに適合することになります。

  1. 燃焼しないこと
  2. 燃焼速度が102mm/分を超えないこと
  3. 測定開始線から60秒以内に燃焼を停止し、かつ測定開始線から51mmを超えて燃焼していないこと
道路運送車両法(内装材料の難燃性の技術基準)
試験方法
  1. 試験片は、幅100mm、長さ350mm、厚さ12mm以内、または採取可能な最大の大きさとします。
  2. 試験片を20±5℃、50±5%RH環境下で24時間以上調湿します。
  3. 自動車室内側が下側になるよう試験片を、コの字形取付具に装着します。
    試験中試験片の燃焼端の軟化・屈曲で試験片が垂れ下がるなど水平に保てない場合や、コの字形取付具で保持できない試験片は、耐熱性ワイヤーの張ったコの字形取付具を使用することができます。

    ワイヤー付きコの字形取付具(下)
     

  4. バーナーの炎の高さを38±1㎜にし、試験片の下19㎜にバーナーの中心が来るよう15秒接炎します。


     

  5. 炎が試験片端から38mmの位置(測定開始線)に達したところから時間計測を開始します。また、試験片がクランプされた端から38mmの位置(測定終了線)に達したところで時間計測終了します(実質254mm間を時間計測します)。


     

  6. 以下の式から燃焼速度を算出します。
    B=60×(D/T)

    B:燃焼速度(mm/分)
    D:炎が進んだ距離(mm)
    T:炎がDmm進むのにかかった時間(秒)
試験結果の見方

基準は、以下のいずれかに適合することになります。

  1. 燃焼しないこと
  2. 燃焼速度が100mm/分を超えないこと
  3. 測定開始線から60秒以内に燃焼を停止し、かつ測定開始線から燃焼した長さが50mm未満であること
JIS D 1201
試験方法
  1. 試験片の標準サイズは、幅100±1.5mm、長さ356±2.5mm、厚さ13mm以内、それ以外は以下の通りです。
    • 幅3~60mm:長さは356mm
    • 幅60~100mm:長さは138mm以上
    • 上記に満たない場合は、試験不可
  2. 試験片を23±2℃、50±5%RH環境下で24時間以上7日間以下調湿します。
  3. 自動車室内側が下側になるよう試験片を、試験片取付具に装着します。
     


     

  4. バーナーの炎の高さを38㎜にし、試験片の下19㎜にバーナーの中心が来るよう15秒接炎します。


     

  5. 炎が試験片端から38mmの位置(測定開始線)に達したところから時間計測を開始します。また、試験片がクランプされた端から38mmの位置(測定終了線)に達したところで時間計測終了します(実質254mm間を時間計測します)。


     

  6. 以下の式から燃焼速度を算出します。
    B=60×(D/T)

    B:燃焼速度(mm/分)
    D:炎が進んだ距離(mm)
    T:炎がDmm進むのにかかった時間(秒)
試験結果の見方

JIS D 1201において、基準は設けられていません。


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