防透け性試験(JIS L 1923)

概要

 ブラウス、パンツ、水着などを着用した時に、下着等が透けることを防ぐ機能を持った繊維製品があります。これらの製品は、繊維の中に酸化チタンを練りこんだり、異形断面の繊維を用い、光を反射させ透けることを防いでいます。

 防透け性の評価は、2007年以降カケン法として分光測光器(測色計)を用いて実施していましたが、それと同様な試験として2017年12月にJIS L 1923(繊維製品の防透け性評価方法)制定されました。


試験対象品
  • ブラウス
  • パンツ
  • 水着
  • ユニフォーム
A法(視感法)
試験方法
  1. 試験片(100mm×100mm)を採取します。
  2. 評価用キャビネット(常用光源D65で上方から照明し、45°の試験台がある判定装置)内に、白色と黒色のバッキングを設置します。
  3. バッキングの上に試験片を置き、マスクを載せます。

  4. JIS L 0805規定の汚染用グレースケールにて、左右のバッキングの色の差を判定します(1.0~5.0級)。
試験結果例
試験項目 試験結果
防透け性

4.0級(A)

試験方法:JIS L 1923 A法(視感法)
試験結果の見方
 JIS L 1923 附属書Aには判定基準が記載されています。級数が大きいほど「透けにくい」ことを表します。
防透け性 視感法の判定基準

S:4.5級以上

A:3.5級以上 4.5級未満

B法(計器法)
試験方法
  1. 試験片(50mm×50mm)を採取します。
  2. 白色と黒色のバッキングを準備します。

  3. 白色バッキングの上に試験片を置き、分光測光器(測色計)で明度(L*)を測定します。
  4. 黒色バッキングに上に試験片を置き、分光測光器(測色計)で明度(L*)を測定します。
  5. 次の計算式を用いて防透け指数を算出します。
    Nt = ( LB / LW )×100
     Nt:防透け指数
     LB:黒色バッキングにおける試験片のL*値
     LW:白色バッキングにおける試験片のL*値
試験結果例
試験項目 試験結果
防透け性

97.1(S)

試験方法:JIS L 1923 B法(計器法)
試験結果の見方
 JIS L 1923 附属書Aには判定基準が記載されています。数値が大きいほど「透けにくい」ことを表します。
防透け性 計器法の判定基準

S:97.0以上

A:93.0以上 97.0未満


 

 
防透け指数 95.7   防透け指数 87.1
補足
 計器法では、試験結果が数値化できる定量試験です。試料間の小さな差異も明確にできますので、計器法の測定を推奨します。