カーテンで光を遮る(遮光性)度合いを評価する試験方法です。
一般家庭で使用する遮光カーテンは、外の光を遮り部屋を暗くすることが目的となります。そのため、寝室や西日が強い部屋に利用される場合が多いようです。最近ではホームシアターで臨場感を高めるために部屋を暗くしたり、遮光カーテンの生地が厚地である特徴を生かして、断熱・節電効果を期待することもあるようです。
内部につや消し黒色塗料を塗布し、その上部に直径100mmの孔を開けた試験箱を用意し、その中に照度計を設置します。試験箱の上には一般照明用ハロゲン電球があり、照度を100,000±5,000lxまたは、10,000±500lxに調整した装置を使用します。
遮光測定装置
直径100mmの孔の上に試験片を載せた時の照度を測定し、下式の通り遮光率を算出します。
遮光率(%)
={(試験片を装着しない時の照度ー試験片を装着した時の照度)/試験片を装着しない時の照度}×100
試験項目 | 試験結果 | 試験方法 |
---|---|---|
遮光率 |
99.99% |
JIS L 1055 A法 光源の照度:100,000 lx |
1級 | 2級 | 3級 |
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遮光率 99.99%以上 |
遮光率 99.80%以上 99.99%未満 |
遮光率 99.40%以上 99.80%未満 |
人の顔の表情が 識別できないレベル |
人の顔あるいは表情が 分かるレベル |
人の表情は分かるが 事務作業には暗いレベル |
一般社団法人日本インテリア協会 「表示基準、試験方法及び判定基準 1-1遮光(カーテン)」より(表は当センター作成)
光源の照度は、100,000lxまたは10,000lxを用いますが、遮光カーテンの様な遮光性の高いものは100,000lxを用いることが一般的です。
また遮光カーテンは裏地付きのものがあり、表地と裏地を重ねて実用的な遮光性能を測定することも可能です。