黄変に関するクレーム

概要

 生地が黄色に変色することを、「黄変(おうへん)」といいます。付着した汗やガスの酸化による黄変もありますが、ここではBHTが原因の黄変について説明します。袋やハンガーなどの資材に含まれるBHT(ジブチルヒドロキシトルエン ・・・酸化防止剤の一種)が蒸散し、酸化窒素ガスと化合すると、繊維製品が黄色く変色することがあります。


ガスへの暴露
概要

BHTと窒素酸化物の複合作用が原因の黄変の場合、変色した生地を酸性ガスに暴露すると黄色が消失し、アルカリ性ガスに暴露すると黄色が再発します。

紫外線照射
概要
紫外線を照射して黄色が消失すれば、BHTと窒素酸化物の複合作用が原因の黄変の可能性が高いです。
包装資材のBHT含有量測定
概要
BHTを含まない包装資材を使用することも効果的です。袋、ハンガーなどに含まれるBHT含有量を測定します。