消費者庁の資料によると、2024年8月20日にJIS L 0001が改正されるとの情報があります。この改正予定は、ISO 3758:2023が改正されたことに伴うもので、その内容を本ページで解説いたします。

 

【注意】現時点での予定になりますので、JIS公示後の内容と異なることがあります。詳細は8月20日に発行される予定の官報をご確認下さい。

改正予定のポイント

 JIS L 0001(繊維製品の取扱いに関する表示記号及びその表示方法)は、WTO/TBT協定に基づきISO 3758(繊維製品-記号による取扱表示コード)との整合性が必要となっています。各国からの要請に基づき、2023年12月にISO 3758:2023が改正されたことから、今回JIS L 0001も改正される予定です。
 なお、今回の解説に使用している取扱表示記号は改正予定のJISの表示記号ではなく、GINETEXから提供されている記号を使用しています。GINETEXはこれらの記号の知的財産権を有し、その使用を監督する非営利団体で、これら記号はISO 3758の基礎となっており、商標権保有者たるGINETEXとISOとの間の合意のもとに策定されています。

新たな記号の追加

記号の変更

アイロン処理温度等の変更

ドライクリーニング処理に使用可能な溶剤の追加

 日本国内のドライクリーニング溶剤は、主にパークロロエチレンや石油系溶剤が主流ですが、欧州ではジブトキシメタンやデカメチルペンタシクロシロキサンを用いてドライクリーニングを行うこともあります。今回ISO 3758:2023に追加されたことに伴い、JIS L 0001:2024にも追加される予定です。

 

 

改正予定の取扱表示記号の新旧比較


 

JIS公示後の経過措置(予定)

 JIS L 0001:2024が2024年8月20日(予定)に公示されると、同日に家庭用品品質表示法 繊維製品品質表示規程も改正し施行されます。これによりJIS L 0001:2024に基づく新しい取扱表示記号を用いる必要がありますが、以下のように経過措置期間が設けられています。

経過措置期間の考え方(予定)
  • 現行記号表示された製品は、原則2025年8月19日まで販売が可能です。ただし経過措置期間終了後に、小売店店頭にある流通在庫については、現行記号表示のままでの販売が可能です。
  • 新記号表示された製品は、2024年8月20日以降から販売が可能です。
  • 2024年8月20日以降に販売される繊維製品は、順次新記号表示に切り替えることを推奨します。