清潔や健康・快適に対する社会的ニーズは高く、衛生面や快適面を向上させることを期待する様々な機能性繊維素材・製品が開発されています。
わたしたち生物ラボでは、ダニ、かび、細菌、ウイルスなど、普段ヒトが生活する中で接触する可能性が高い生物学的要因に対する、忌避効果、繁殖/ 増殖抑制効果、防護効果などについて試験を実施しており、長い実績を有するとともに高い評価をいただいております。
昨今、抗ウイルス性能を付与した製品に対する注目度は高く、既に実施している抗ウイルス性試験について、専用の試験区画を整備いたしました。あわせて、バイオ試験室についても設備を拡充し、更なるサービスの向上を目指してまいります。
今後とも、より一層のお引き立てを賜りますよう心よりお願い申し上げます。
ISO18184 抗ウイルス性試験の概要 |
① 試料(抗ウイルス加工品および標準布)にウイルス液を接種します。 |
② 25℃で2 時間静置します。 |
③ 培地を用いて、試料に付着したウイルスを洗い出します。 |
④ 洗い出した液を段階希釈し、プラーク法によりウイルス感染価を測定します。 |
⑤ 抗ウイルス活性値を算出し、抗ウイルス性能を評価します。 |
そのほか
・抗菌試験 | 【繊維製品(定量試験、定性試験)、プラスチック・金属等の非繊維製品、光触媒加工製品】 |
・かび試験 | 【かび抵抗性、繊技協抗かび性定量試験】 |
・防ダニ試験 | |
・バリア性試験 | 【マスク(細菌飛沫捕集(ろ過)効率BFE、ウイルス飛沫捕集(ろ過)効率VFE、人工血液バリア性)、防護服(人工血液バリア性、ウイルスバリア性)】 |
防ダニ性試験(JIS L1920)
Textiles -- Determination of antiviral activity of textile products
繊維-繊維製品の抗ウイルス活性の求め方 (ISO 18184)
・繊維製品上に付着したウイルスの感染価が減少する度合いを評価します。
試験対象ウイルス | ウイルス | 宿主細胞 |
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A型インフルエンザウイルス | A型インフルエンザウイルス(H3N2)ATCC VR-1679 | MDCK 細胞 ATCC CCL-34 |
ネコカリシウイルス(ノロウイルス代替) | ネコカリシウイルス(F-9 株) ATTC VR-782 | CRFK 細胞 ATTC CCL-94 |