2025年6月2日より、一般財団法人カケンテストセンターはSuMPO EPD(SuMPO環境ラベルプログラム)において初となる「登録検証機関」となりました。これを記念し、「環境情報開示を戦略的に進めるには」と題して、プログラムオペレーターである一般社団法人サステナブル経営推進機構(通称:SuMPO)との共催セミナーを開催しました。
当セミナーでは、「環境情報開示」をテーマに脱炭素社会への移行やサステナビリティ戦略を考えるきっかけとなるよう講演を行いました。
【開催概要】
日 時:
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2025年8月6日 (水) 15:00〜17:00 |
場 所: |
オンライン開催(Microsoft Teams タウンホール) |
テーマ: |
環境情報開示を戦略的に進めるには?
~製品の環境情報に焦点を当て、最新動向と各社事例から学ぶ~ |
共 催: |
一般財団法人カケンテストセンター
一般社団法人サステナブル経営推進機構 |
【プログラム】
- 講演:「なぜ今、環境情報開⽰が求められるのか?国内外の最新動向」
⼀般財団法⼈カケンテストセンター サステナビリティ経営推進部 ⼭根 岳⼈
環境情報開示が求められる背景や、欧州・日本におけるサステナビリティ情報開示の法規制動向、そして製品レベルの環境情報の重要性について紹介しました。
- 講演:「EPDとは?信頼性の⾼い環境情報の戦略的活⽤ 」
⼀般社団法⼈サステナブル経営推進機構 EPD事業部 主査 武田 尚太 氏
公平性・比較可能性を追求する製品環境データであるEPD (Environmental Product Declaration)の概要や活用方法、そしてサプライチェーン全体でのデータ連携の重要性など、日本国内唯一のEPDプログラムオペレーターならではの視点で解説いただきました。
- 講演:「建築業界で進むライフサイクルカーボンの削減に向けた取り組み」株式会社⽇建設計 ⽥辺 慎吾 ⽒
建築業界におけるライフサイクルカーボン削減の重要性、具体的な削減に向けた取り組み(産学官の動向や算定ツールJ-CAT等)や、日本最大手の総合設計事務所としての自社の先進的な取り組み(CO2を削減する次世代の設計や削減貢献量ガイドラインの策定等)などについて紹介いただきました。
- 講演:「床からECO - 床材の環境情報開示による取り組み」株式会社川島織物セルコン 商品本部 商品開発部 フロアカバリング開発グループ 主査 小玉 泰史 氏
20年以上にわたる廃床材リサイクルシステム「e-RECYCLED」をはじめとした自社の環境活動の歩みや、いち早くから取得・登録公開に取り組まれてきたSuMPO EPDの活用事例や今後の課題などについて紹介いただきました。
- 講演:「自社と環境情報開示の取り組みと未来ビジョン」タキヒヨー株式会社 グループブランドマネジャー兼サステブルセクションリーダー 取締役執行役員 ⼟屋 旅⼈
環境対策がなかなか進まないファッション業界の課題や背景、環境情報が潜在ニーズとして重要である理由、そして社会的価値と経済的利益を両立させるビジョンなどについて、経営戦略的な視点で紹介いただきました。
- ⼀般財団法⼈カケンテストセンターの登録検証機関についてご紹介
SuMPO EPD「登録検証機関」としての検証サービスの特徴や検証のステップ、料金などについて紹介しました。

サステナビリティ経営推進部 ⼭根 岳⼈
当セミナーにご参加いただいたお客様に厚く御礼申し上げます。
カケンテストセンターは、SuMPO EPDの「登録検証機関」として、信頼性の高い環境情報開示をサポートするだけでなく、本業である品質・性能試験で培った知見を活かし、サステナビリティ全般に関する課題解決に貢献してまいります。