防護服材料の化学物質に対する耐透過性試験のご案内

2024.05.02
試験・検査

     労働安全衛生規則等の一部を改正する省令(令和4年厚生労働省令第91号)が、2022年5月31日公布され、2024年4月1日に施行されました。

     

     この改正内容の一部には、「皮膚等への障害を引き起こしうる化学物質を製造・取扱う業務に労働者を従事させる場合、物質の有害性に応じて、労働者に障害等防止用保護具を使用させる」となっており、保護具の着用を事業者に求められることになりました。対象となる化学物質は、労働安全衛生規則第592条の2で規定されたアクリル酸など296物質になります(2023年7月4日基発0704第1号)。また、これらの化学物質は健康障害を引き起こすことが明らかな物質で、それ以外の化学物質は保護具の着用が努力義務になっています。

     

     当センターでは、JIS T 8030で規定された「防護服材料の耐透過性試験(化学物質が透過する時間を測定)」を評価しています。この評価方法は、化学防護材料の性能要求事項として「JIS T 8115 化学防護服」、「JIS T 8116 化学防護手袋」、「JIS T 8117 化学防護長靴」にも指定されています。実施可能な化学物質については、お問い合わせください。

     
    耐透過性試験に用いるテストセル(イメージ図)

     

     その他、化学防護材料に関して「液体浸透圧力」なども実施しておりますので、お気軽にご相談下さい。

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東京事業所 川口本所営業推進室
TEL 048-258-3277