試買調査を実施しました(はっ水性・接触冷感性)

2023.08.17
その他

     当センターでは、市販されている機能性繊維製品の性能確認を目的とし、2022年に「はっ水性」および「接触冷感性」を謳った繊維製品の試買調査を行いました。商品は、国内の実店舗およびインターネット通販により購入しました。

     ここでは、試買調査結果を基に報告書を作成しその概要を報告します。


     

    はっ水性

    1. 調査目的
      • 2004年5月に発効された「残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約(POPs条約)」により、POPs(残留性有機汚染物質:Persistent Organic Pollutants)の一種である PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)や PFOA(ペルフルオロオクタン酸)などのペルフルオロアルキル化合物が順次対象となり、 世界的に規制が進んでいます。
      • フッ素の規制によって従来使用していた加工剤が使用できなくなり、はっ水性にも大きな影響を与える可能性が高いため、現在市販されている商品のはっ水度を確認することとしました。
    2. 購入商品
      • 「はっ水性」の表示がある商品100点
    3. 試験方法
      • JIS L1092:2020「繊維製品の防水性試験方法」
    4. 調査結果(抜粋)

      注)調査結果は洗濯未処理
      • 追加調査として、PFOSやPFOAなどを含むPFAS(有機フッ素化合物の総称)とはっ水加工剤の傾向も調査しています。


     

    接触冷感性

    1. 調査目的
      • 従来より接触冷感性を謳うアパレルや寝具など幅広い製品が展開されており、各製品の接触冷感性について性能を確認し、アイテム別での現状を把握することを目的としました。
    2. 購入商品
      • 「接触冷感性」の表示がある商品104点
    3. 試験方法
      • JIS L1927:2020「繊維製品の接触冷感性評価方法」
    4. 調査結果(抜粋)

      注)調査結果は洗濯未処理

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