エコプロ2021出展レポート

2021.12.16
業務

     当センターは、2021年12月8日(水)~10日(金)の3日間、東京ビッグサイトで開催された「エコプロ2021 持続可能な社会の実現に向けて」に出展しました。
     

     当センターは日本化学繊維協会と共同出展し、「SDGsに貢献する化学せんい」をメインテーマを掲げ次の3つのゾーンに分け、持続可能な社会の実現に貢献する製品・技術・コンセプト・活動を幅広く展示しました。
    ①カーボンニュートラルに貢献する(リサイクル・石油代替(植物由来)・高機能繊維)
    ②人々の豊かな暮らしをささえる(水処理・空気清浄・衛材)
    ③豊かな自然環境を維持する(海洋汚染対策・動物愛護)
     

     展示会の総来場者数は約5.5万人となり、当センター・日本化学繊維協会のブースにおいても、小学生から大人まで多くのお客さまにお越しいただきました。
     

ブースの様子

1. 「カーボンニュートラルに貢献する」の紹介

 吸水速乾性、接触冷感性、吸湿発熱性を有する機能性繊維は、冷暖房などのエネルギー削減につながります。当センターは、繊維が機能性を有するかを評価し、その評価方法を動画で紹介しました。

 一方、日本化学繊維協会では、バイオマスを使用した化学繊維、ペットボトルリサイクル繊維、炭素繊維などを展示しました。

機能性を調べる

2. 「人々の豊かな暮らしをささえる」の紹介

 家庭用空気清浄機の脱臭性能評価を行うことで、人々の健康を維持することにつながります。当センターでは、タバコの煙に含まれる有害なガスを空気清浄機が除去する様子を動画で紹介しました。

 一方、日本化学繊維協会では、海水を飲料水に変える中空糸型逆浸透膜の技術、活性炭繊維フィルター、医療用ガウンなどを展示しました。
 

3. 「豊かな自然環境を維持する」の紹介

 当センターでは、動物愛護の点から化学繊維を使用した保温性を評価する様子を、また環境破壊を引き起こす可能性がある有害物質を動画で紹介しました。

 一方、日本化学繊維協会では、皮革・毛皮の代替品、マイクロプラスチックに発生を抑制する技術などを展示しました。

キレイな空気を調べる/暖かさを調べる/環境の安全を調べる

4.化学せんいおもしろ実験教室

 日本化学繊維協会とのコラボイベントとして、3日間を通して「化学せんいおもしろ実験教室」を1日6回(計18回)開催しました。すべての回で小中学生をはじめ、大人の方々まで多くの方に参加していただき、大盛況の実験教室となりました。

  • 「高耐久防汚素材の比較実験」では、防汚加工した生地と未加工の生地にラー油を垂らして、洗濯液で洗い防汚加工生地の汚れが落ちている様子を実験しました。
  • 「中空糸膜の水処理実験」では、赤サビ水を中空糸膜を通過させると透明な水に変化するさまを実験しました。
  • 「エコファーと天然毛皮の比較実験」では、化学繊維のエコファーと天然毛皮を手触り体験してもらいました。

おもしろ実験教室の様子(子供から大人まで大盛況)

 SDGsに貢献するさまざまな機能をもつ化学繊維が開発され、その機能を評価する検査機関として持続可能な社会に貢献していきたいと考えています。