抽出液のpH

概要

 繊維製品が肌へ与える影響を考慮して、”生地のpH”について基準(中国のGB規格、韓国のKCマークなど)が設定されていることがあります。例えば、日本で企画した製品を中国内で販売する場合、GB規格による試験が必要となります。”生地のpH”は、正確には生地を水または塩化カリウム溶液(KCl)に浸漬し、振とう処理して得られた抽出液のpHを測定します。


試験方法

 GB/T7573の試験の流れは以下の通りです。

  1. 試料2gを採取し、細かく切断します。切断した試料とKCl100mLを栓付フラスコに入れて密栓します。
  2. 手で振とうし、試料と水をなじませた後、振とう器で2時間振とうします。
  3. 得られた抽出液のpHを、pHメーターで測定します。
振とう操作

pHメーターによる測定

 ISO 3071 や JIS L 1096・B法もほぼ同様ですが、JISでは溶出の際水を使用します。(確認試験にはKClを用います。)

補足
 GB規格やKCマークでは乳幼児用製品、肌に直接触れる製品(肌着、靴下など)、肌に直接触れない製品、などで分類され、それぞれ基準値が異なります。乳幼児用製品の基準値が最も厳しくなっています。