金属の縁や先端の安全確認試験

概要

 ガラス、金属のふち部や先端部の安全性について、皆さんはどう管理されていますか?手で触った感覚で判断されているのでしょうか?実際に皮膚を傷つけるかどうかは難しい判断ですね。
玩具安全基準(ST基準)の第1部「機械的特性および物理的特性」では、このような場合の専用の試験機が決められており、これらを用いて確認します。

ふち部の確認

規定された接着テープ(米軍仕様;テフロン製)をテスト棒に巻きつけ、そこにふち部を接触させたままテスト棒を回転させます。
判定は回転中に切れたテープの長さで行います。ふち部と接触したテープが、全長に対し50%以上完全に切れてしまった場合、そのふち部は危険であると評価されます。

 

ふち部の確認

先端部の確認

先端部を計器穴(約1×1㎜)に入れます。先端部に4.5Nの力を加えて計器を押しつけた時、計器穴に0.5㎜以上入り、もとの形を保っていた場合、その先端部は危険な鋭い先端部であると評価されます。

先端部の確認
安全性の評価はなかなか難しい問題です。カケンではこのような分野にも客観的評価ができる設備を導入し、試験を実施できる環境を整えております。