磁石及び磁石を使用した製品に対する試験

概要

 ニュースなどで小さなお子様が磁石を誤って飲み込んでしまったことによる痛ましい事故をご覧になったことはないでしょうか?海外では死亡事故も発生しており、充分な注意が必要です。
 当センターでは、磁石を使用した製品に対する安全性の確認が可能です。磁束指数の測定を実施するほか、製品を使用した濫用試験(引張試験、トルク試験、落下試験、衝撃試験等)によって小部品が生じない(小部品シリンダーに完全に収まらない)ことの確認試験を行っています。
 日本では、一般社団法人日本玩具協会が定める玩具安全基準(ST基準)において磁石を使った玩具の安全性の要求があり、STマーク取得以外の目的で自主的な試験であれば当センターにて試験可能です。海外では、ISO 8124-1 (国際規格)、ASTM F963 (米国)、EN 71-1(欧州) 等の規格があり、これらに準じた試験が可能です。また、玩具以外の製品でも玩具に準じた試験を行うことが可能です。


試験方法
磁束指数測定
試験方法

1. テスラメーターのプローブ先端を磁極面に接触するように位置させます。

2. プローブと極の表面が直角をなすように保持します (図)。

3. 磁束密度の最大絶対値を特定します。

4. 測定した磁石の極の表面積を計算します。

5. 磁束指数は、磁石の極の表面積(mm2)に最大磁束密度の2乗(kG)2を掛けて計算されます。

図:磁束指数測定のイメージ
補足
小部品シリンダー
乳幼児が誤飲する恐れのある大きさを判別する試験器。
小部品シリンダーにどのような位置関係であれ完全に収まってしまう場合、誤飲の恐れがあると判断されます。
大きさの例として、単4形の電池が完全に収まった状態を写しています。
コラム
 20世紀に入り、世界初の永久磁石となるKS鋼磁石が日本で発明されてから、アルニコ磁石、フェライト磁石、ネオジム磁石等、様々な磁石が発明されてきました。中でもネオジム磁石は、非常に強力な磁力を持つことが知られています。こうして工業化された磁石は、小さくても強い磁力を持ち安価に生産できることもあり、現在、世の中に広く普及しています。
 今日の日常生活の中では、磁石が使用されている商品が多く存在します。玩具や文具、カバン、ポーチ等の留め具、携帯電話ケース等にも使われており、子供が目にしたり触れたりする機会が多くなってきました。しかし、もし乳幼児が誤って口に入れてしまい、複数の磁石あるいは磁石と金属を一緒に飲み込んでしまうと、胃壁や腸壁を挟んで留まり、穴が開くなどして重篤な事故を引き起こす恐れがあるため、充分な注意が必要です。


詳しくは下記までお気軽にお問い合わせ下さい。
大阪事業所 キャラクターグッズラボ TEL:06-6441-6860