伸縮疲労試験

概要
 JIS K 6260「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム-耐屈曲亀裂性及び耐屈曲亀裂成長性の求め方(デマチャ式)」に規定されているデマチャ式屈曲試験機を用いて、弾性生地(ストレッチ生地)、ゴム紐素材などの伸縮疲労性能を評価します。
目的
 繰返しの着用や洗濯によって、ファンデーション生地やゴム紐が伸び切ってしまうことがあります。これらの素材は伸縮に対する耐久性が求められるため、一定の伸縮負荷を掛けた後でも使用に耐えられるかを評価します。
試験対象品
  • ファンデーション生地
  • 水着
  • ゴム紐
試験方法

 デマチャ式屈曲試験機は、試験片の両端を掴み、直線的な往復運動(引っ張り―戻すを繰り返す運動)をします。
 

弾性生地の場合

 水着、ファンデーション類(ブラジャー、ガードルなど)で使用するストレッチ性の高い生地に対して、ハンドストレッチの80%(または最大1.5倍)に伸縮するよう試験機にセットし一定回数(例:1000回)試験します。試験後、外観異常の有無を確認したり、伸長応力を測定し保持率(伸縮疲労処理前との比較)を評価したりします。

 

【ゴム紐の場合】

 洗濯処理、耐光処理など行った後、デマチャ試験機にて繰り返し伸縮疲労試験(例:伸長率100%、500回の伸縮疲労処理)を行います。試験後は、伸長応力を測定し、保持率(伸縮疲労処理前との比較)を評価します。

デマチャ式屈曲試験機