環境への配慮



 地球環境保全のための取り組みに参画するとともに、事業活動による環境負荷の低減に努めます。



 

海洋プラスチック問題への対応

 2019年6月に大阪で開催されたG20サミットでは、主要テーマの1つとして近年問題視されている海洋プラスチック問題も、話し合われました。


 首脳宣言では、対策として、新たな海洋プラスチック汚染を2050年までにゼロにする事を目指す「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」を共有しました。プラスチックの重要性を認識しつつも、管理を誤ったプラスチックごみの流出を減らすなど、包括的なアプローチによって海洋プラスチックごみによる汚染の削減を目指します。 また、日本政府は、廃棄物管理、海洋ゴミの回収などの技術推進の為に途上国における能力強化を支援する「マリーン(MARINE)・イニシアティブ」も発表しました。

 このように海洋プラスチックごみ問題への関心が世界的に高まっている中、繊維製品から発生する繊維屑についても排出抑制の対策を検討する動きが見られます。 欧州では、EURATEX (欧州繊維産業連盟)を中心に、生地段階での繊維屑脱落評価法を検討しており、当センターからも評価法の技術会議に日本化学繊維協会と共に参加しております。

EURATEX - Cross Industry Agreement(CIA)
2019年10月 第6回技術会議(ブリュッセル)
 

TE(Textile Exchange)への加盟

 TEはTextile Exchangeの略称であり、2002年にアメリカ テキサス州にてオーガニックコットンの普及・啓発活動を主とした非営利団体として設立されました(設立時の名称はOrganic Exchange)。
 TEは、繊維サプライチェーンのすべての部門と密接に連携して、繊維産業が創出する水、土壌、大気、動物および人間の集団にプラスの影響を与える最善の方法を見つけるためのグローバルな非営利団体です。 日本では、日本化学繊維協会を事務局として、実際の洗濯に近い条件で洗濯時に排出される繊維屑の量を回収・測定する方法の国際標準(ISO)化を目指しており、当センターが試験方法の開発に向けて協力しています。
 TEは、繊維と材料、インテグリティと標準、サプライチェーンの3つの核心部領域を大幅に改善するために必要な知識とツールを産業界に提供することで、これを実現しています。
 当センターは、2019年10月に加盟いたしました。 この加盟を機に、試験検査という視点だけではなく、グローバルという視点での環境・安全に配慮した商品を一段と積極的にサポートできればと考えております。
ZDHC(Zero Discharge of Hazardous Chemicals)への加盟

 ZDHCはZero Discharge of Hazardous Chemicalsの略称であり、2011年に設立された法人で、本部はオランダ アムステルダムに所在します。2020年までに繊維製品・革製品・靴製品製造時の有害物質排出をゼロにすることを目的とし活動しており、製造時使用制限物質リスト(MRSL)、工場の監査プログラムやその試行結果などを順次公開して、世界的な大手アパレルブランドメーカーやサプライチェーンに関わる団体が加盟しています。
【2019年10月時点、ブランド企業30、サプライヤー、化学品企業や試験機関が102、業界団体や政府機関が18】
 当センターは、2019年11月にContributorメンバーとして加盟いたしました。
 この加盟を機に、当センターの提携先Bureau Veritas:ビューロベリタスとの連携を一層活かし、有害物質の分析試験や染色工場の排水試験を当センターの顧客に提供し、また環境化学分析ラボを中心に繊維業界における有害物質削減に取り組んで参ります。


LED照明の導入による省エネ

 当センターの東京事業所(川口)並びに大阪事業所(本所)では、照明機器を蛍光灯からLED照明に変更しました。 LED照明への変更により、下記のような効果が期待されます。
 ・所内照明の電力省力化。
 ・電力減少でのCO2(温室効果ガス)排出量の低減による環境負荷低下。
 ・長寿命による交換作業回数低減、保守メンテナンス・コストの低下。
 

ペーパー使用の低減

 当センターでは、失敗したコピー用紙等をメモや下書き用紙に利用し、紙のリデュース、リユースに努めています。また、従来は用紙を使用した手続きを行っていた出張の届出・精算、経費精算ならびに一部の回覧物などをPCシステム化して、ペーパーレスとしました。
 

法令に基づく排出化学物質管理

 当センターは、「特定化学物質の環境への排出量の把握等および管理の改善の促進に関する法律(PRTR※法)」に基づき、毎年、ドライクリーニング試験に使用した指定化学物質(テトラクロロエチレン)について、環境への排出量及び移動量を国に届け出ており、対象物質の適正管理に努めています。
 ※PRTR:Pollutant Release and Transfer Register