社会への貢献


 事業を通じて培った知見、技術を広く社会に資する活動に役立てます。

 

事業を通じた貢献

各種防護性試験

 主に作業服・手袋等に関連した高視認性、熱防護性、化学防護性、機械防護性などと共に、蚊からの防護性を評価する防蚊性にも取り組んでいます。
 地球温暖化の進展により、蚊が媒介するジカ熱やデング熱等の感染症発生への懸念が強まっており、日本でも消費者の関心が高まっています。殺虫剤・虫よけ剤などと同様に、防蚊性を持つ衣服等の効果が期待されますが、公的な試験方法がなかったことから、その性能を客観的に評価することができなかったのが実態です。このため、目的に応じた客観的な防蚊性能の評価を可能とする試験方法を定めた 産業標準JISの制定が急がれ、当センターが試験方法を開発しました。

(熱防護性試験)
(耐切創性試験)


 また、グローバルに防蚊性能の評価試験方法を展開するため、国際標準(ISO)化に取り組んでいるところです(2020年8月時点)。
 
衣料品等の有害物質検出試験
 安全・安心に対する消費者の関心の高まりを受けて、衣料品等においても消費者の安全・安心への要請が重要な課題となっています。
 繊維製品については、「有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律」において最終製品に有害物質が混入しないように規制が行われており、ホルムアルデヒドや一部のアゾ染料等が規制物質として、検出量の基準値が設定されています。
また、食品衛生法では、厚生労働大臣が指定した、乳幼児が口に接触することにより健康を損なうおそれがあるおもちゃの使用材料について、重金属、ヒ素などの有害物質の使用を規制しています。
当センターでは、衣料品等においてこれらを含む有害物質の検出試験を実施し、人々の安全・安心や健康を守るための取り組みをしております。
 

普及啓発・公益面での貢献

GINETEXとの繊維製品取扱い記号に関する契約締結

 当センターは、2016年3月にGINETEX及びGINETEXのフランスのメンバーCOFREETと「GINETEX及びCOFREETのWIPO(世界知的所有権機関)商標登録である繊維製品取り扱い記号に関する知的財産使用承諾契約」を締結しました。
GINETEX及びCOFREETは、繊維製品取り扱い記号について規定するISO 3758で用いられる5つの基本記号について知的財産を保有しています。両者は、単独又は連名で各国商標当局又はWIPOで商標の出願、登録又は国際登録を行っています。
日本では、ISO 3758に整合化したJIS L 0001(繊維製品の取扱いに関する表示記号及びその表示方法)が2014年に発行されました。これに伴い、家庭用品品質表示法が改正され、2016年12月1日から新JIS規格の表示が義務付けられました。
その際、表示記号の使用料が発生する事態が懸念されましたが、当センターとGINETEXとの契約締結の交渉の中でGINETEXが日本では商標出願する意思がない旨の確約を得て、当センターの狙いどおり日本国内での表示記号の使用料を無料とすることができました。

2016年4月 GINETEX委員会 (ベルリン)


標準化活動
 当センターは、日本化学繊維協会、(一社)繊維評価技術協議会、(公財)スガウェザリング技術振興財団、(公社)日本保安用品協会等の標準化事業に参加しております。
 これまでに吸湿発熱性、吸水速乾性など当センターが開発した試験方法を「ISO(国際標準化機構)」及び「JIS(日本産業規格)」で規格化しましたが、今後も、このような標準化活動を推進いたします。
 
セミナーの開催

 繊維製品等の品質管理や中国内販、機能性評価、CSRをテーマとするセミナーを開催しました。

CSRセミナー 東京にて


講師の派遣

 関係する諸団体等へ講師を派遣し、人材育成に協力しています。

日本繊維輸出入組合での講演 大阪にて


大学での教育

 2014年から、信州大学繊維学部にて、日頃の講義では体験できない「繊維系資格概論」の集中講義を実施しており、繊維製品品質管理士(TES)の普及と人材育成に協力しています。

研究発表会
当センターでは、毎年、大阪と東京におきまして、外部の皆様に向けて「研究発表会」を開催しております。当センターでの研究成果紹介をメインに、皆様に知っていただきたい各種情報をご提供させていただいております。
 
研究発表会 東京にて
まんが社会見学シリーズ制作協力

 未来を担う子供たちに化学繊維の先端性について理解を深めてもらうことを目的として、日本化学繊維協会と当センターが制作に協力し、「まんが社会見学シリーズ 大研究!化学せんいのちから」を講談社が発行しました。この本は、全国の小学校(約 21,000 校)及び公立図書館(約 3,150 館)に寄贈されています。

日本化学繊維協会のホームページ より、この本のpdfをダウンロードすることができます。
 
復興支援の義援金等の寄付
 当センターでは、大規模な災害時における被災者の方々の救援及び被災地の復興等に支援を提供したいという思いから、義援金を寄付しております。
 2016年 熊本地震災害の復興支援
 2018年 西日本豪雨災害の復興支援
 2020年 新型コロナウイルス感染症対応の上海市支援