繊維鑑別試験

「繊維鑑別試験」とは、「繊維の種類」を調べる試験です。

繊維には天然繊維の綿や麻、合成繊維のポリエステルやナイロンなど様々な種類があります。その繊維の種類を調べます。


試験


繊維の種類を調べるにはいくつかの手法があり、一般には複数の手法を組み合わせて調べます。この手法には、燃焼試験、顕微鏡試験、各種試薬に対する溶解試験、赤外吸収スペクトルの測定などがあります。


燃焼試験は、文字通り繊維を燃焼させます。繊維を炎に近づけたときの状態、炎の中に入れたときの状態、炎から離れたときの状態を観察します。炎の中で燃える繊維もあれば、溶けてしまう繊維もあります。


顕微鏡試験では、顕微鏡を使用して繊維の側面や断面を観察します。側面が真っ直ぐな繊維や、ねじれた繊維、ウロコのような形状を持つ繊維などがあります。テレビコマーシャルなどで髪の毛のキューティクルなどの側面写真を目にされたこともあるかと思います。


綿の側面 毛の側面 ポリエステルの側面

左:綿の側面、中央:毛の側面、右:ポリエステルの側面


例えば、


  • 試薬Aで綿は溶解する、ポリエステルは溶解しない、ナイロンは溶解する
  • 試薬Bで綿は溶解しない、ポリエステルは溶解しない、ナイロンは溶解する

というような、様々な薬品と繊維の種類との組み合わせによる 「溶解性の差」を利用する試験です。


赤外吸収スペクトルの測定は、赤外分光光度計を使用し、スペクトルの吸収帯と特定波数を測定する試験です。これは繊維の分子の構造を調べるものです。


これらの試験によって「綿」「ポリエステル」「ナイロン」などの繊維の種類を調べるのが「繊維鑑別」試験です。この試験を行うことにより分かるのは、"繊維の種類"です。

組成を表示する際の、繊維の種類やその割合の情報を得るためにも、「繊維鑑別」試験の確認が必要です。繊維の割合の情報を得るための試験は別コンテンツでご紹介します。

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