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ドライクリーニング堅ろう度試験


「ドライクリーニング堅ろう度試験」とは、ドライクリーニングの作用による「色の変化の程度(変退色)」と「他のクリーニング物への色移りの程度(汚染)」を評価するものです。


家庭で洗濯をされるような「水洗い」では、水に洗剤を加えて洗濯液として洗濯します。

これに対してドライクリーニングでは、溶剤に洗剤(界面活性剤)と水分を加えた試験液(クリーニング液)を使用します。溶剤には「パークロロエチレン」というものと「石油系」というものがあります。


ドライクリーニングにより茶色のコートが緑色に変色してしまったことはありませんか?これは、ドライクリーニングにより衣料品の色素がクリーニング液に出て行ってしまったからです。


そんな危険を事前に察知できるのが、ドライクリーニング堅ろう度試験です。


切り出した生地に白色の布「添付白布」を取り付けて「複合試験片」を作ります。そして、この「複合試験片」をクリーニング液の入った試験瓶に入れて、試験を行います。


クリーニング液は溶剤に、洗剤(界面活性剤)と水を加えて作ります(※ クリーニング液の溶剤は「パークロロエチレン」を用いることが一般的でした。2008年の試験規格の改訂では、溶剤の種類は「パークロロエチレン」又は「石油系溶剤」となりました。それぞれの溶剤に対して、洗剤と水を加える条件、洗剤も水も加えない条件があります)。


試験機は、洗濯堅ろう度試験の場合と同様に専用の試験機器を使用します。この試験機器には、設定した温度の維持が出来る加熱装置がついています。試験温度は40度、処理時間は30分という条件で試験機を運転します(2008年版では試験温度は30度です)。


試験瓶 試験機(運転している様子)

試験機が止まったら、複合試験片を取り出してすすぎます。すすぎの処理には、洗剤や水を加えていない溶剤を使用します。乾燥させた後、「判定」をすることにより堅ろう度の数値を決めます。


例えば、「変退色:5級」、「汚染:4級」というようなものがドライクリーニング堅ろう度の試験結果となります。

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