試験方法
- ミクロトームで繊維を細かく裁断し、スライドガラス上に流動パラフィン等を用いて、繊維が均一に分散するようにカバーガラスで封入して観察用試験片とします。
- 観察用試験片上の繊維を光学顕微鏡の下で1本1本順次観察して、繊維の種類ごとに本数を測定します。全体の本数は1000本またはそれ以上とします。
- 別途繊維の種類ごとに繊維の直径を測定しておきます。測定本数は、繊維の種類ごとに原則100本以上とします。
- これら測定した獣毛繊維毎の本数に各々の直径と密度のファクターを加味し、以下の計算式により混用率を算出します(円形断面の繊維の断面積は、円周率×半径の2乗とする)。
A繊維の正量混用率(%)={(NA×AA×SA)/(NA×AA×SA+NB×AB×SB)}×100
B繊維の正量混用率(%)=100-A繊維の正量混用率
NA:A繊維の本数
AA:A繊維の平均断面積
SA:A繊維の密度
NB:B繊維の本数
AB:B繊維の平均断面積
SB:B繊維の密度