昨今、欧米向けを中心に輸出に関する海外規格試験のご依頼が増加してきております。弊財団では以前よりこの動きに着目し、東京事業所,大阪事業所を中心に海外規格試験に取り組んでまいりました。この度、京都検査所でもこれらのニーズに応えるべく、本年度より海外規格試験をスタートしております。
主な試験実施可能規格
現在、上記規格の中で下記分野(項目)が試験実施可能です。
染色堅ろう度(耐光、洗濯、汗、摩擦、ドライクリーニング、水など)
物性試験(引張強さ、引裂強さ、滑脱抵抗力、ピリング、スナッグ、はっ水など)
化学分析(pH、ホルムアルデヒドなど)
洗濯試験(耐洗濯性)
Q どんな目的で行う試験?
A 突起物などの引掛けによる生地糸の突き出しや、引きつれのしやすさを調べます。
下着やスポーツ衣料を扱う海外アパレルメーカーなどに採用されております。
Q どんな試験機?
A 8角形の筒内壁に無数の釘が出ています。そこに試料を巻いた4本の管を投入し、2000回転(約30分)して、
試料表面に生じたスナッグ(生地糸の突き出し、引きつれ)を判定します。
Q JIS規格と同じ?
A JIS(日本工業規格)にも、スナッグ試験JIS L1058が規定されていますが、試験方法や試験機が異なりますので、
試験データを共有することはできません。