【台湾】経済部標準検験局による繊維製品検査制度について

2012.11.19
法律
    1. 検査制度の目的

    消費者の安全と、繊維産業の健全な発展のため、台湾経済部標準検験局は、台湾で販売される繊維製品に対する検査制度を施行しました。検査制度の発効日時点で全ての対象製品は当検査制度の要求事項を満たしていなければならず、販売前には商品検査マークを表示する義務があります。

    標準検験局・・・台湾経済部による検査機関。Bureau of Standards, Metrology & Inspection、BSMIとも。


    2. 検査制度の発効日
    分類 対象商品

    検査制度の

    発効日

    検査申請および商品検査マークの表示が必要な商品 乳幼児製品
    (24ヶ月以下および身長86cm未満が対象)
    2011年7月1日に開始済
    ブラジャー、コルセット等のファンデーション類、タオル、寝装類 2012年10月1日より開始
    検査申請および商品検査マークの表示は必要ないが、市場抜き取り検査が行われる商品 上記以外の衣料品、肌着、セーター、水着、靴下
    (演劇衣装やオーダーメイド品は除く)
    2012年10月1日より開始



    3. 検査項目及び基準値

    安全性及び表示事項が検査の対象になります。検査は、台湾国家標準「CNS 15290 繊維製品安全性規定」及び表示法「織品標示基準・服飾標示基準」※1 に基づいて行われます。

    検査項目 乳幼児製品 肌に直接接する繊維製品※2 試験方法
    遊離ホルムアルデヒド < 20ppm < 75ppm CNS 12943:1991
    アゾ染料 ≦ 30ppm CNS 15205-1, 2:2008
    カドミウム 使用不可 CNS 4797-2:2004
    12歳以下対象の繊維製品:≦ 90ppm CNS 4797-2:2004
    有機スズ < 0.5ppm < 1.0ppm EPAMethod:NIEA T504.30B
    子供服の安全性仕様 引き紐、調節用ベルト等規定どおりであること CNS 15291:2009
    表示事項 ・台湾製商品:製造者及びその住所・電話番号
     輸入商品:輸入者及びその住所・電話番号
    ・サイズ
    ・原産国表示
    ・組成表示・・・誤差は± 3%以内であること
    ・取扱い表示
    織品標示基準※1
    服飾標示基準※1
    ・商品名
    ・検査申請者の姓名又は名称及びその住所
    商品検験法
    (検査申請対象商品のみ)

    ※1 織品標示基準・服飾標示基準・・・台湾の繊維製品表示法
    ※2 肌に直接接する繊維製品・・・肌に直接接する製品には、衣料品、寝装品、タオル、帽子、おしめ、寝袋、靴下、手袋、カバー類等が含まれます。日本の厚生省令の下着類とは定義が異なる点に注意が必要です。



    4. 検査方式

     「監視検査」、「随時検査」、「管理システム監視検査」の3つの検査方式の中から1つを選択して検査申請を行うことができますが、「随時検査」の申請は台湾製商品だけが可能であったり、「管理システム監視検査」の申請にはISO の取得や試験機器の設備が要求されるといった条件があります。このような理由により、多くの輸入品については「監視検査」を選択することになると思われます。検査申請対象外品については、市場抜き取り検査にてランダムに安全性の確認が行われます。
    検査方式 適用対象
    (検査方式の選択条件)
    検査およびサンプル採取方法
    監視検査 全ての検査申請義務人 全ての輸入品および国産品について、出荷の都度に検査申請を行います。5%の確率で抜き取り検査が行われます。
    随時検査 台湾の生産工場又は台湾の生産工場に製造を委託する業者 年間の工場出荷総数量に基づき、5%の確率で年1回~月1回の頻度で、標準検験局による工場立ち入り検査が行われます。

    管理システム

    監視検査

    ISO 9000 を取得しており且つ、4つの必要な試験機器を備える製造者 製造者が自主検査を行い、その検査記録を標準検験局に提出します。
    市場抜き取り検査 台湾で販売される全ての繊維製品 市場で販売されているものをランダムに買い上げ、検験局により試験が行われます。

    検査申請義務人・・・ 製造者、輸入者、或いは他者に製造(又は輸入)を委託し委託者名義で販売している委託者に、検査を申請する義務があります。


    5. 標準検験局の商品検査マーク

    商品検査マークは、標準検験局が発行するもの(図1)を購入するか、製造者や輸入者が自主作成(図2)して表示します。

    6. 監視検査における検査申請から商品検査マーク自主作成までの手順

    1)国内販売検査登録(内銷検験登記)を行います。
    国内販売検査登録(内銷検験登記)とは、台湾で繊維製品を販売する業者の登録です。他の商品(玩具等)で国内販売検査登録(内銷検験登記)を申請済みの場合は、改めて申請する必要はありません。「内銷検験登記申請書」及び「製造業者登録証、営利事業登録証またはこれらに相当する証明書類」を標準検験局の管轄支局に提出し、申請を行います。

     <標準検験局のページ> ※中国語ページ
     https://www.bsmi.gov.tw/wSite/
     <国内販売検査登録申請書(内銷検験登記申請書)> ※ファイルをダウンロードします
      原 本: http://www.bsmi.gov.tw/wSite/public/Data/f1293778791335.doc
      記入例: http://www.bsmi.gov.tw/wSite/public/Data/f1305780851589.doc
     注)内銷検験登記申請書の空欄には、繊維製品を生産する旨を明記し提出します。


    2)国内販売検査登録(内銷検験登記)が完了し、検査登録番号が支給されます。
    国内販売検査登録(内銷検験登記)の申請後、標準検験局による審査と登録が終われば、「監視検査」のスタンプが押された国内販売検査登録証(内銷検験登記証)が発行され、申請人の検査登録番号が支給されます。検査登録番号とは、項4)の商品検査マークを自主作成するときに表示する番号です。国内販売検査登録(内銷検験登記)は、早めに申請を行い、事前に検査登録番号を取得しておくことをお勧めします。

    3)台湾に輸出する商品の監視検査を申請します。
    工場から商品を出荷する前に、監視検査の検査申請を行います。検査申請義務者または代理人(通関業者や検査申請代行業者等)は、輸入商品検査申請書(輸入商品報験申請書)に必要事項を記入し、標準検験局の管轄支局へ提出して、検査料を支払い、検査申請します。検査申請書には、検査申請義務人、品名、製造業社名、ブランド、輸出日、原産国、商品検査マークの検査登録番号及びバッチナンバーの記入が必要です。検査登録番号及びバッチナンバーについては下記の(表示例)を参照してください。
     <輸入商品検査申請書(輸入商品報験申請書)> ※ファイルをダウンロードします
      原 本: http://www.bsmi.gov.tw/wSite/public/Data/f1293779036433.doc
      記入例: http://www.bsmi.gov.tw/wSite/public/Data/f1305776373415.doc

    4)商品検査マークを自主作成し、表示を行います。
    ①変質や磨耗しにくい材質を使用し、消費者が購入時見やすいように作成します。但し、色や文字の大きさに制限はありません。
    ②商品本体や、下札、パッケージ等に表示を行います。
    ③商品検査マークの右側又は下側に、監視検査の検査登録番号「MXXXXX」およびバッチナンバーを表示します。


     <商品検査マーク作成方法(驗證登.商品檢驗標識圖式繪製方法)> ※ファイルをダウンロードします
      http://www.bsmi.gov.tw/wSite/public/Data/f1308210838931.doc

    5)以降の申請手続きについて
    2 回目以降の出荷については、国内販売検査登録(内銷検験登記)の手続き1)~2)は不要です。支給された検査登録番号を使用して、出荷の度に手順3)からの検査申請手続きを行います。


    7. 検査費用
    検査費用 輸入CIF または工場出荷価格の2.5/1000
    現場訪問費用 サンプリングと表示検査を行う毎に、NT$500(JPY 約1500 円)
    検験局発行のマーク 1枚 2 角( JPY 約0.6 円)



    8. 繊維製品検査制度に違反した場合

    「商品検験法第59 条」
       表示及び商品検証マークの規定違反:期日を決めて是正するよう通知されます。
       期日になっても是正されない場合、NT$10 万以上、NT$100 万以下の罰金が科されます。
    「商品検験法第60 条」
       検査制度の規定に反して検査を回避した場合、NT$20 万以上、NT$200 万以下の罰金が科されます。


    9. よくある質問

    Q.衣料品や寝装品を生産するための生地についても検査申請が必要ですか?
    A.検査申請は必要ありません。この検査制度は完成品に適用されます。
      

    Q.乳幼児衣類は24 ケ月以下及び身長86cm 未満の乳児が使用するものと定義されています。20 ケ月~ 30 ケ月、又は身長80cm ~ 90cm の幼児が着用できる場合は、乳幼児衣料の検査基準が適用されるのですか?
    A.24 ケ月以下及び身長86cm 未満の乳児が着用できる衣類は、乳幼児衣類に分類されます。
     

    Q.製品を早く販売したいので、検査申請時に特急依頼として申請することは可能ですか?
    A.検査にはサンプル採取後、6 営業日を要します。現時点では特急案件としての検査申請は受け付けられていません。ビジネスチャンスへの逸失を避けるためには、早めの検査申請が必要になります。
     

    Q.検査は全て、標準検験局が実施するのですか?標準検験局以外に認証された検査機関はありますか?
    A.検査業務は全て標準検験局が行います。現時点で、標準検験局以外の検査機関に検査が委託される予定はありません。
      

    Q.現在、織品標示基準と服飾標示基準には「商品名」を表示する義務がありません。しかしながら、商品検験法第11 条の規定に従い「商品名」を表示しなければなりません。どのように「商品名」を表示すればよいですか?
    A.商品検験法第11 条の規定「検査申請義務人は、商品の本体、包装、ラベル又は説明書に、検査基準に関係する表示を行う他、その商品名、検査申請義務人の姓名又は名称及びその住所を表示するものとする」に従い、検査制度の発効以降は、織品標示基準、服飾標示基準、商品検験法に基づいて表示を行うことになります。表示方法は、一般に広く認知されている名称を使用し、例えば「大衣(コート)」、「外套(ジャケット)」、「襯衫(シャツ)」、「內衣(下着)」、「長〧(長ズボン)」、のように表示します。
     

    Q.自主作成した商品検査マークには、バッチナンバーの表示が必要です。商品は必ず通し番号の順で輸入又は出荷する必要がありますか?
    A.その必要はありません。標準検験局は、同じ種類の商品には同じバッチナンバーの使用を認めています。但し、不合格が発生した場合は、バッチナンバーを基に商品回収が行われます。


    Q.検査制度が発効される以前に既に市場にて販売されていた商品は、回収して改めて検査申請し、商品検査マークを表示しなければならないのですか?
    A. 既に販売されている商品に改めて検査申請し、商品検査マークを表示する必要はありません。標準検験局による市場調査において、商品検査マークの表示がない商品が見つかった場合は、検査制度の発効日以前に輸入又は出荷されたことを示す税関申告書や出荷表、インボイスなどの書類の提示が要求されることがあります。


    10. 関連WEB サイト

    台湾経済部標準検験局 ※中国語ページ
    https://www.bsmi.gov.tw/wSite/
    商品検験法(商品檢驗法規) ※中国語ページ
    h ttp://www.bsmi.gov.tw/wSite/lp?ctNode=1920&xq_xCat=a&mp=1
    商品検査マーク表示法(商品検験標識使用.法) 中国語ページ
    http://www.bsmi.gov.tw/wSite/laws/review.jsp?lawId=8a8a85591c30ce08011c321548c60015&mp=28
    検査申請作業手順(紡織品檢驗作業流程 ) ※ファイルをダウンロードします
    http://www.bsmi.gov.tw/wSite/public/Data/f1309934432350.doc
    国内販売検査登録申請手順(.銷檢驗登記申請作業程序) ※中国語ページ
    http://www.bsmi.gov.tw/wSite/laws/review.jsp?lawId=2c9081fe1c888504011c893a80de02bc&mp=1

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