マスク関連の試験受付中止について

2020.04.10
業務

     新型コロナウイルス感染防止の影響により、マスク関連の試験依頼が殺到しております。当センターにおきましても最大限の努力をしてまいりましたが、4月10日現在で試験納期が4カ月以上掛かる試験もございます。そのため、5月末まで一時試験受付を中止させていただくこととなりました。

     また、お電話でのお問合せにつきましても、マスク試験業務に影響が生じており、納期遅延となっているため、大変申し訳ございませんがお控えいただく様よろしくお願い申し上げます。
     

     お取引先の皆様には大変ご不便をお掛けすることとなりますが、何卒ご理解、ご協力をお願い申し上げます。

 対象となるマスク関連の試験は以下の通りです。

試験項目 試験方法 試験概要

BFE

バクテリア飛沫捕集(ろ過)効率

ASTM F 2101

ASTM F 2100

JIS L 1912

マスクのフィルタ材がバクテリア(細菌)を含む飛沫をろ過する割合

VFE

ウイルス飛沫捕集(ろ過)効率

ASTM F 2101準用

マスクのフィルタ材がウイルスを含む飛沫をろ過する割合

PFE

微粒子捕集(ろ過)効率

ASTM F 2299

ASTM F 2100

マスクのフィルタ材が微小な粒子をろ過する割合
圧力損失

ML-M-36954C

ASTM F 2100

マスクのフィルタ材の息のしやすさ(=通気性)を評価

人工血液バリア性

人工血液の耐浸透性

ASTM F 1862

ISO 22609

ASTM F 2100

外科手術中の患者からの返り血が浸透しないかどうかを評価

燃焼性

16 CFR Part 1610

ASTM F 2100

フィルタ材の燃焼性を評価

花粉粒子捕集(ろ過)効率

(一社)日本衛生材料工業連合会

全国マスク工業会「花粉粒子捕集(ろ過)効率試験方法

スギ花粉と同等の試験粒子(約30μm)をろ過する割合

マスク関連の試験に関するFAQ

Q. 医療用マスクや一般用マスクを販売したいのですが、何か規制はありますか。
A. 国内で医療用・一般向けマスクを販売する際の法律・規制はありません。メルトブローン不織布などの高性能フィルタを使用した不織布マスクについては、海外規格ASTM F 2100(医療用フェイスマスクに使用される材料の性能仕様)や一般社団法人日本衛生材料工業連合会自主基準を参照して品質を管理されている場合が多いです。
Q. 新型コロナウイルスに対するバリア性や抗ウイルス性試験は出来ますか。
A. 新型コロナウイルスでの試験は出来ません。
Q. ガーゼタイプの布製マスクですが、バクテリアやウイルスのバリア性能を評価できますか。
A. BFE/VFE試験はガーゼマスクなどの布製マスクを想定していません。メルトブローン不織布等のフィルタ層を有していない布製マスクで、これらバリア性の試験をしても著しく低い結果となる可能性が高いことから推奨しておりません。
Q. プリーツ形状の不織布マスクですが、プリーツを広げない状態で15cm×9cmです。試験することは可能ですか。
A. マスクの両端を切り取り、プリーツを広げた状態で15cm×15cm以上の大きさであれば、試験することが可能です。
Q. マスクの試験を実施しましたが、基準値はありますか。
A. 国内では決まった基準はありませんが、海外規格ASTM F 2100(医療用フェイスマスクに使用される材料の性能仕様)ではレベル1~3の区分がされています。
Q. N95マスクのことをよく聞きますが、このマスクはどういうものなのでしょうか。またカケンで試験することは可能ですか。
A. N95マスクは、NIOSH(米国労働安全衛生研究所)規格に合格したマスクで、ウイルスなど含んだ飛沫の侵入を防ぐことが出来ると言われています。粒径0.3μmの塩化ナトリウムを95%以上捕集することが可能です。なお当センターでは試験できません。
Q. マスクを販売するに当たりどのような表示をしたら良いでしょうか。
A. 一般社団法人日本衛生材料工業連合会 全国マスク工業会の マスクの表示・広告自主基準 を参考にしてください。