概要

米国で販売された玩具の誤飲による死亡事故、玩具等の塗料に人体に有害な鉛が含まれていることが判明したことを契機に、米国消費者製品安全委員会(CPSC)において、子供用製品の安全規制を強化する法律(消費者安全改善法:CPSIA)が2008年8月に成立しました。

日本では、平成18年の東京都の「金属製アクセサリー類等に含有する重金属類の安全性に関する調査」結果が公表された後、厚生労働省、経済産業省、消費者庁でも実態調査がおこなわれ、金属製アクセサリー類等については製品中の鉛含有の状況の把握や鉛含有の低減策の推進、鉛を含有する旨や子供の誤飲防止に係る注意表示の実施が要請されています。また、カドミウムについても鉛と同様に対応することが要請されています(例: 消費者庁ニュースリリースなど)。

また、金属製アクセサリーがん具については、平成20年から食品衛生法・おもちゃで鉛が規制されています。

米国 CPSC基準

 米国内で生産された子供用製品、もしくは輸入された子供用製品については、流通に関わる者がその製品についての第3者試験認証機関が証明した安全証明書(又はその写し)を保有する必要があります。CPSIAには鉛とフタル酸エステルが明記されています(2013年10月現在)。

詳細は、 CPSCのホームページをご参照ください。

【子供用製品:子供用のものとして設計された製品または12歳以下の子供が使用する製品】

基準値(含有量)

  • 樹脂製品、金属製品など(塗膜を除く):100 μg/g 以下
  • 製品に使用される塗膜:90 μg/g 以下

 東京事業所 分析ラボが米国消費者製品安全委員会(CPSC)規格に基づく鉛含有量試験について、JIS Q 17025(ISO/IEC 17025)による試験所認定を取得し、下記の項目について、CPSCの第三者試験機関として登録されました。
 これにより当センター発行のシンボルマーク付報告書が米国への輸出または販売手続きの際にご使用いただけます。

16 CFR Part 1303(CPSC-CH-E1003-09 or CPSC-CH-E1003-09.1), Lead Paint Regulation
CPSC-CH-E1002-08.3, Lead in Non-Metal Children’s Products
CPSC-CH-E1002-08.3, Lead in Children’s Metal Products
CPSC-CH-E1002-08.3, Lead in Children’s Metal Jewelry

日本 食品衛生法のおもちゃの規格基準

 食品衛生法の指定おもちゃに該当する金属製アクセサリー玩具のうち乳幼児が誤飲するおそれのあるものについては、鉛が規制(溶出基準)されています。このほか、指定おもちゃについては塗膜中の鉛、カドミウム、ひ素が規制されています(2013年10月現在)。

基準値(含有量)

  • 鉛:90 μg/g 以下(金属製アクセサリー玩具、おもちゃに使用される塗膜)
  • カドミウム:75 μg/g 以下(おもちゃに使用される塗膜)
  • ひ素:25 μg/g 以下(おもちゃに使用される塗膜)

指定おもちゃ

  1. 乳幼児が口に接触することを本質とするおもちゃ(例:おしゃぶり、歯がため、おもちゃの吹奏楽器類など)
  2. アクセサリーがん具、うつし絵、起き上がり、おめん、折り紙、がらがら、知育がん具(口に接触する可能性のあるものに限り、ここに掲げるものを除く)、つみき、電話がん具、動物がん具、人形、粘土、乗物がん具、風船、ブロックがん具、ボール、ままごと用具
  3. 2のおもちゃと組み合わせて遊ぶおもちゃ

 カケンでは、米国CPSCの試験方法に準じた試験を実施しています()。また、食品衛生法のおもちゃの規格基準に準じた試験も可能です()。
 上述の鉛に関する試験のほかフタル酸エステル類に関する試験も実施しております。

 

製品を海外から輸入する際(税関等への提出書類)は、厚生労働省の登録検査機関の試験報告書が必要です。