HOME > 研究開発 > 2004年度(平成16年度) > 高強度繊維の耐切創性試験等の調査

高強度繊維の耐切創性試験等の調査

防弾・防刃衣料や作業現場用途の手袋向けに耐切創性に優れる繊維が開発されています。

カケンでは引張試験機を使用した独自法で対応していますが、海外ではISOを中心に規格化が進んでおり、防弾、防刃、作業現場など、それぞれの用途 に応じた各種試験方法が確立されている模様です。そこで、高強度繊維に関する特許情報・海外の各種規格の調査を行いました。


【調査概要】

2000年〜2005年(途中)の特許情報の検索結果では、85件の特許公開がありました。そのうち性能評価を行っていたケース50件について採用されていた試験方法を調査すると、独自試験方法31件、規格試験19件でした。また、特許公開数は2002年をピークに減少傾向ですが、2005年は上期で既に 2004年に迫る状態で若干持ち直す気配があります。

海外を中心に主な試験規格についてまとめた結果を以下に示します。


試験項目 試験規格 試験対象
銃器による試験
  • NIJ-STD-0108.01(米国国立司法研究所規格)
  • PSDB KR42(英国)
  • ISO 14876-2
防弾用途
刃物による試験 貫通抵抗試験 衝突試験
  • ISO 14876-3(防護パーツ部)
  • NIJ-STD-0115.00(米国国立司法研究所規格)
  • HPW-TP-400(米国ホワイトラボラトリー)
  • Metropolitan Police Metvest規格
  • California Ice Pick TEST
主に犯罪などの刃傷対策用途
押圧試験
  • ISO 14876-3(防護パーツの隙間)
  • カケン法
切断抵抗試験
  • ASTM F1790(米国)
  • ISO 13997(JIS化予定)
  • BS EN388(英国)
  • French Standard(フランス)
  • カケン法
主に作業現場での事故防止用途

【その他】

関連のISO規格が整備され、今後はISOが主流になる可能性が高いと思われます。また、ISO13997はJIS化が決定しており、カケンでは該当試験装置(下写真)を導入済みです。


耐切創性試験機1 耐切創性試験機2

PAGE TOP