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化学的機能性繊維の試験方法

『酸性雨や人体の汗といったpHを変動させる成分が付着しても皮膚表面と同じ弱酸性に保つ』ということを謳ったpH緩衝繊維またはpHコントロール繊維が近年急激に増加しています。しかし、この機能性繊維を評価する方法がないのが現状であるため、pH緩衝繊維について調査を行い、評価方法について技術開発しました。


概要


加工方法の多くは、


  • 有機酸、アミノ酸基をもつ化合物を付与した繊維
  • 繊維分子中にアミノ基、有機酸(主としてカルボキシル基)をもつアクリレート系繊維
  • 両性化合物(亜鉛化合物が多い)を添加した繊維

です。これら繊維のpHを測定するにあたり、JISに規定されている平衡状態に達してから抽出液のpHを測定する装置・電極ではなく、非平衡状態の経時変化を測定できる装置を使用して試料表面のpHを測定しました。


結果


pH測定

綿添付白布と綿100%試買加工品の比較結果の一例を右図に示します。横軸は滴下液のpH、縦軸は実測定値です。

右図から、綿添付白布と比較すると綿100%試買加工品のpHは、中性付近に緩衝されており、特にアルカリ性側での緩衝性が大きいことが確認できました。

洗濯後についてはpHが平均して上昇する傾向が見られました。洗濯の際、弱アルカリ性洗剤を使用していたため洗剤の残留の影響と考えています。





試料表面のpHを経時的に測定するという、従来にはなかった方法を開発し、pH緩衝繊維の特徴を明確にできました。

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