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繊維に含まれる機能性加工剤の分析

清潔・健康・美容を目的として天然由来物質を加工した繊維製品が多く市販されています。

天然由来物質は初め食品や化粧品等で経口的・経皮的に摂取されていましたが、それが衣料品へも応用された加工がなされてきています。これらの繊維については企業の自己責任に基づき効果、効能の表示が行われており、カケンとしては企業の工程管理・品質管理の分野において協力できるといえます。

そこで、機能性繊維製品の加工剤を機器分析により検出する方法、試買品からの抽出方法および定量方法について技術開発しました。


化学式1

【概要】

植物系加工剤はラズベリー(木イチゴ)の香気成分であるラズベリーケトンを分析対象としました。ラズベリーケトンは皮下脂肪の燃焼を促進させる作用があるといわれています。

化学式2

動物系加工剤は深海鮫肝油由来のスクワランを分析対象としました。スクワランは保湿材として化粧品にも使われています。

各加工剤について純粋試薬および加工品を数種類試買しました。繊維の表面形態を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察し、分析機器を用いて分析を行いました。


顕微鏡写真1

【結果】

ラズベリーケトン加工試買品をSEMで観察した表面写真を右に示します。試買品パッケージによるとマイクロカプセル化しているとの記述がありますが、表面写真からは球状の物質が所々に付着していることは確認できました。

天然由来物質の純粋試薬の分析方法に加え、繊維製品からの抽出方法、検出方法、定量方法について検討を行い、天然由来の機能性加工剤であるラズベリーケトンとスクワランの分析ができるようになりました。

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