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生体反応計測による快適性評価の検討

平成14年度は大学等での生体反応計測の研究手法やISO規格の調査を行い、計測機器の導入を行いました。

平成15年度は既購入の装置に加えてさらに運動 負荷装置と送風装置を導入し、新設された環境試験室を使用した寒冷環境下で計測精度、再現性の向上をはかり、重ね着の効果や運動の効果および送風の効果について生体反応計測の調査研究を行いました。

繊維製品の着用感を評価するためには人体による生理的評価だけでなく、生地での物理的評価やアパレルでの物理的評価も重要です。そこで布帛特性、衣服特性についても測定を行い生体反応計測との関連性についても検討しました。


生体反応計測1

【概要】

生地特性は保温率、接触冷温感、含気率、通気性を測定しました。

製品特性は東京都立産業技術研究所のサーマルマネキンでclo値を測定しました。

生体反応計測は15℃×60%RHの環境下で行いました。計測項目は皮膚表面温度、衣服内温湿度、呼気ガス、血流、発汗、代謝エネルギーとし、計測スケジュールは安静30分、運動30分、回復30分としました。

運動負荷装置はエルゴメーターを使用し、脈拍上限を120に設定して計測を行いました。

写真は送風装置前面で運動負荷装置(自転車エルゴメーター)により運動中の計測状況です。


生体反応計測2

右図は開始温度をゼロとしたときの平均皮膚温度です。

運動開始にともない皮膚温度が低下しました。これは交感神経の緊張が亢進され皮膚血管の収縮が起るためであるといわれています。運動を続けることにより皮膚温度が上昇していく傾向が確認できました。また着衣条件が同一でも送風の有無によって大きく影響を受けることが確認できました。

しかし、表面加工等のわずかな違い(たとえば対象品と加工品の比較)を生体反応計測の結果として得ることにはある一定の困難さがあります。




寒冷環境下での生体反応計測を行い、基礎的な知見を得ることができました。

今後は暑熱環境下での生体反応計測や、生地特性・製品特性・生理特性を総合的に評価できるようサーマルマネキンを導入してさらに検討を加える予定です。

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