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第94回目

【レインウェアについて】

梅雨の季節は一年の中で最も雨が多いといわれています。雨が降ると外出が億劫になる人も多いと思います。
特に雨の日でも自転車やバイクに乗らなければいけない人は大変ですが、そんな方々の必需品といえばレインウェアではないでしょうか?最近では雨の日にレインウェアを着て散歩している犬もよく見かけますね。
それでは、今回は「レインウェア」について勉強してみましょう。

1.合羽 (かっぱ)

日本ではフード付のマント型レインコートを雨合羽または合羽と呼ぶことがあります。合羽とは元々16~17世紀に渡来したポルトガル人によって持ち込まれたケープのことで、ポルトガル語のカパ(capa)が語源とされています。昔は羅紗※1やビロード※2で作られた高級品であり、当時の支配者の権威の象徴として着られていたようです。やがて、レインコートの普及により合羽は減少しましたが、ゴム引きの防水マントのことを雨合羽または合羽と呼ぶようになり、素材を替えて現在に至るようです。

※1 羅紗(らしゃ)…厚地の紡毛織物を縮充し、起毛したもの。制服、コートなどに多く用いられる。

※2 ビロード(天鵞絨)…パイル織物の一種で、織物の表面に毛羽を織り出した織物。ベルベットともいう。

2.レインウェアに求められる機能性

1)防水性
生地が水を通さない性能のことです。生地の表側又は裏側の全体にゴムや合成樹脂等で被覆したり、ラミネート(貼りあわせること)加工を施し、水を通さなくします。ただし、空気も通さなくしてしまうため、「蒸(む)れ」が発生します。代表的なものとしてゴムガッパがあります。

2)撥水性
生地が水をはじく性能のことです。主に、シリコン樹脂、フッ素樹脂などの撥水剤を生地に付着又は固着させることで、水をはじきます。撥水性が良好なものは、手で軽く振り払うとコロコロと小さな水滴となり(写真1)水分を取り除くことが出来ます。逆に、撥水性不良なものは雨に濡れると、水滴を作らずべっとりと濡れます。撥水性のある代表的なものとしては、レインコートがあります。

撥水性生地上の水滴
写真1 撥水性生地上の水滴

3)透湿防水性
生地が外からの雨水は通さず、人体から出る汗等の湿気(水蒸気)を外へ発散する性能(図1)のことです。雨の日に着用しても、水を通さず、衣服内が蒸れません。主に、①多孔質な樹脂をコーティングしたり、フィルムを貼りあわせる方法と、②無孔質だが化学的メカニズムで透湿性のあるフィルムを貼りあわせる方法の二つが挙げられます。

図1 透湿防水概念図 
図1 透湿防水概念図

写真2 透湿防水生地断面
写真2 透湿防水生地断面

3.取扱い上の注意

1)洗濯は取扱い絵表示を良く確認してから行いましょう。

2)使用後は濡れたままにせず、風通しの良いところで日陰干しをしましょう。

3)脱水機、乾燥機は使用しないほうが良いでしょう。

4)コーティングの剥離など樹脂劣化の原因となりますので、直射日光にあたる場所、高温多湿の場所への放置は避けましょう。

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